UTPX 小話2 -ソビエト崩壊?
早いもので8月も半分が過ぎようとしています。
今日の小話はあくまでも元代表としての見解を載せたものです。
そろそろ中四国大学東方サークル連合各サークルで次代への引継ぎが始まるかと思います。弊会でも8月第一土曜日に規約に基づいて役職選出をすることになっています。8月7日に行ったものの総会では人が集まらず、過半数を得るどころか参加者の数自体が過半数にも達していないという事態でした……。
その日は、東広島市にある備長炭で美味しく頂ける牛炭亭にて、お肉をたらふく頂きました。
次の日、総会に参加しなかった方に訊くと「代表って要るんですか?」と一言。
元代表として、その場で答えることが出来ず非常に辛い一撃となる言葉でした。
「何故、代表が必要か?」という問いに対して、考えてみました……。
辞書を引く
だい‐ひょう〔‐ヘウ〕【代表】
[名](スル)
1 その中の一部であるものが全体をよく表していること。また、そのもの。「日本を代表する風景」「若者を代表する意見」2 法人・団体や多数の人に代わって、その意思を他に表示すること。また、その人。「卒業生を代表して答辞を述べる」「世界会議の日本代表」
3 その技術や能力が特にすぐれているということで、ある集団の中から選ばれた人。「代表選手」
デジタル大辞泉より
代表はサークルをはじめとする団体や法人などの人の集合体(組織)における代理人でその人による意思表示がその組織全体の意思としてみなされることがあります。
分かりやすい例が、Twitterでの広報で、大人数の組織なら広報部を設置するなどして組織から公衆に対しての情報発信の権限を委譲することがあります。しかしながら、公式TwitterなどのSNSやホームページでの発信の最終的な責任は代表に帰属します。また、考えたくはないですが、事故が起きた場合にはその件に対して陣頭指揮や処理をするなどの責任を負うのも代表というものと考えています。
それを私達参加者は自身の信認を以て代表を選ぶのです……。
近年のコロナの流行でイベントが減り、交流が減り、代表の仕事がなくなってきました。その上引き継ぎに際してOJT(On the Job Traning)のようにイベントや同人誌の発行を通じて仕事を覚えていくのですのが通例です。しかし、現状はOJTの場を失い引き継ぎ資料を渡して終わりと言うことで虚しい限りです。
故に代表と言う役職に対してのイメージが湧かない為、この様なことが起きたのではないかなと考えました。
そして、本題の「ソビエト崩壊」については、中四国大学東方サークル連合では他の大学東方サークルでは見られない連合という形を取っています。また、役職に関しても元代表の共産主義もとい趣味によって書記長、牛炭亭担当書記等バラエティに富んだ役職があります。その中でも連合の5サークルの代表に前任者指名制の会合委員長と次期代表候補並んで書記長指名で参加する特設の委員長で構成される幹部会と言うのがあります。(所謂、評議会……。)
このような組織形態を持つ以上は上述した責任を負う人達がおり、その順位も考えてきます。特に事故や病気などでトップが不在になるというのは組織にとっては非常に大きなダメージになりかねません。その為、幹部にはある程度の順位付けがされていることが多いです。例として、社長→副社長→専務→常務の様にです。(同職の場合はあ先任者が上のことが多いです。)
しかしながら、先日連合にこの様な制度は不要ではないか?という声が出てきました。
私自身2年もこのシステムに依存してきたこともあって変化を感じました。
次の世代が「必要性に感じない」と思うならば、このシステムは解体か少なくとも形を変えていくことになります。
幹部会は連合の職務執行の場から代表間の情報共有の場として緩く繋がる場へ
元々、連合は2人の法学徒によって固い規約などを急速に整備をした上、元代表の趣味も相まって「大学東方のソ連」と謂われてきました。それが、解体されて「独立国家共同体」のようになっていくのでしょうか?
どのような形であれ、人のつながりはそうあいそう切れませんし、良いものを望むのは誰もが同じ願いを持っていると思います。
しかし、完全な解体によってサークル間での責任所在が不明になるといった人災が起こらないように次代の人にお伝えしようと思います。
小話と言いつつ非常に長い文章となりましたが、今回のUTPX 小話は以上です。
written by Ai Hanada