【東京橙景・完成上映会レポート】
去る8月8日、無事に映画『東京橙景』の上映会を開催いたしました。
目下これまでになくコロナウイルスの感染者が増え、ふたつの台風が北上しているという状況。開催にあたっては少なからず葛藤もありましたが、何もかもを止めてしまうことが最良とは言えません。当日は可能な限りの対策をして決行いたしました。
わたしたち主要関係者は、開演の1時間半前に到着。まずが西山小雨さんのミニライブのリハーサルを行いました。クラシックコンサートなどにも対応したホールですので、音の響きが素晴らしく「これは、喜んでもらえそうだな」という手応えを早々に掴むことができました。
当日は会場前から多数のお客さまがご来場いただきました。ご予約は頂いていましたが、お足元が悪いなか、どれほど来てくださるのか不安でした。でもその点は杞憂でした。主演の近藤郁さんが自ら受付に立ってくださったこともあり、開場前から和やかな空気が漂っていました。
ホールでは、映写できる最大の大きさで上映いたしました。スクリーンでの上映は実は関係者も初めてでしたの、改めて気付かされることもありました。上映後のご来場者の皆さまの表情が明るく、たいへんホッとしました。
休憩を挟んで西山小雨さんによるミニライブを開催しました。
予定にはなかったのですが、急きょ二曲を披露して頂けることになり、皆さんもとても喜んで頂けました。その一曲が「夏よさよなら」。ラジオ番組の「夏の終わりのラブソング101」という企画で、爆笑問題の太田光さんがベスト1に選んだ名曲です。
下記の動画では、少しそのさわりをお聞き頂けるのでぜひ感じてみてください。
そして、最後に本作の主題歌「朝がくるよ」をグランドピアノの演奏にあわせて歌って頂きました。作品に登場する人たちの背をそっと押すような、聴く人たちの心を温めてくれる素敵な楽曲です。今後、何らかのかたちでお聞き頂ける企画も増えてくるかと思いますので、ぜひその際は耳を傾けてみてください。やわらかなMCも相まって、あっという間に15分間のミニライブが終了しました。
最後は、関係者・出演者一同揃って舞台上でご挨拶。ご都合により参加が叶わなかった櫻井マナミさん以外が全員集結し、一人ひとりお話して頂きました。終了後にお客さまによく言って頂いたのは、参加したキャストの皆さんの晴れやかな表情。お写真を見ても分かる通り、とてもいい表情を浮かべていますよね。
これから、この作品を通じてこのような晴れやかな気持ちを多くの方に届けられたらと思っています。企画の始動から1年と9ヶ月、いろいろなことがありましたが、前田直樹監督のもと次のステップに歩みを進めることができました。頂いた貴重な収益はすべて、映画祭等への出品費用として監督にお渡ししました。これから映画祭に出品しながら、少しでも多くの方々に届けられるよう心から願っています。
当日ご来場くださった皆さま、改めましてありがとうございました。
そして引き続き皆さま、『東京橙景』を応援して頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
企画・脚本 難波望