収穫期の前後における所得乖離
本日、DG社の現場を見せて頂く機会をいただけました。
(DG社の活動詳細はこちらの記事に譲ります)
都心のMASAKIからバスで2時間、バイクで1時間。
悪路も通る必要があったため、体感的にはもう少し長く感じましたが、とても貴重な機会でした。DG社の皆様、本当にありがとうございます。
こういった地方(平気で数時間かかる)のキオスク店舗まで赴き、関係性を築いている事がそもそもの彼らの強みとも言えるかもしれません。
さて本記事の本題ですが、農業系のエリアでは往々にして起こり得る事として、
『収穫期前後で農家の所得(≒貯蓄)に大きな乖離が産まれる』
問題についてです。
別にその乖離自体は問題ではなく、シーズナルなものを扱っている以上、当然発生する事象です。ただ、問題の本質は、彼ら農家がそこまで自分の所得をコントロールできない、という事にある気がします。
これは彼らを顧客として相手にしているDG社側にも同様の事が言えるかもしれませんが、
▼課題感
①800店舗すべてに新型のSolarSystemが行き渡っていない
②収穫期に左右される(電気へのニーズはある)
の2点が現状抱えている課題のようです。
①は地道な企業努力による解決しかないと思います。
②については、まさにこの『乖離』と『アンコントローラブルな所得』の関係が起因しています。例えば、作物の例として、
・キャッサバの収穫期間が4月~10月
・マンゴーなどの果物の収穫期間が10月~1月
となっていて、DG社の扱うとあるエリアでは、確実に電気のニーズがあるのに対して、収穫期前は極端に貯蓄がなくなるため、売上が落ちてしまうそうです。(一部の店舗の事例に限るかもしれませんが)
良く聞く話ですが、アフリカではあまり貯蓄をちゃんとするという文化が無いらしく、収穫期前頃には大体食いつぶしてしまっているのだとか。
ここは勿体無いと感じました。
マーケットの中にニーズ(電気を使いたい)はあって、提供する手段(DG社のSolarランタン)もあって、顧客側(農家)の収入も年間で見れば十分にあるのです。
ちょっと話が飛躍するかもしれませんが、ここはファイナンスの仕組み化がとても効果的な気がします。端的に言えば、「プリペイドで電気代を収穫期直後に回収してしまい、農家の所得の流れをコントロールしてしまう」ことです。
言葉にすると上からな感じがしてちょっと嫌ですが、これによって彼らも安定的に電気を確保でき、DG社側としても収入が増えてより投資ができるようになり、事業エリアも拡がっていくはずなので、Win-Winなモデルになるはずです。
まぁ理想論なだけな気もしますが、僕も本気で『ビジネスによる世界平和』を目指している人間としては、ここを深掘りして解決策を見出して行きたいと思います。