<栄養療法による新型コロナウイルスの感染と重症化の予防>
【<栄養療法による新型コロナウイルスの感染と重症化の予防>】より
2021.08.15 コロナ対策, 発起人記事
〜 国際オーソモレキュラー医学会からの提唱 ~
国際オーソモレキュラー医学会 会長 / こどもコロナプラットフォーム代表発起人 柳澤 厚生
こどもコロナプラットフォームでは『新型コロナワクチンの長期安全性が確立されるまで、
日本の将来を託す子どもに接種してはならない』と結論しています。
■栄養療法で新型コロナウイルス感染の予防と治療〜国際オーソモレキュラー医学会からの提唱それではこどもたちを何もせずに放っておくだけでいいのでしょうか。
こどもたちだけでなく学校や家族で新型コロナウイルスに打ち克つことはできないのでしょうか。
いいえ、新型コロナウイルスの感染を予防するために、「うがい、手洗い、ソーシャルディスタンス」以外にも強力な方法があります。
それが「栄養療法」です。
2019年12月に中国湖北省武漢市に新型コロナウイルスによる集団感染が発生しました。
私が会長を務めている国際オーソモレキュラー医学会では、新型コロナウイルスに強い危機意識を持っていました。
私の呼びかけで各国42人の栄養療法の専門家が集まり、対策を練りました。
まだ世界がパンデミックの現実味のなかった2020年1月26日、「新型コロナウイルス感染の予防と治療に、食事とサプリメントでビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム、セレンの十分な摂取を推奨する」と公式に発表し、傘下の各国の学会ならびにメディアに配信をしました。
英文原典 http://orthomolecular.org/resources/omns/v16n04.shtml
「ビタミン、ミネラルごときでコロナに対抗できるわけがない」と思われる方も多いでしょう。そこで一つエピソードを紹介します。
■トランプ前大統領が新型コロナに感染したときにビタミンDと亜鉛が処方された
昨年10月2日にトランプ前大統領が新型コロナに感染したとき、今話題になっている抗体カクテルと一緒にビタミンDと亜鉛など投与されたのです。
これは、ホワイトハウスのシーン・コンリー医師が大統領の入院先のウォーター・リード米軍医療センターで行った記者会見で公表しています。
治療の甲斐あって、74歳という高齢のトランプ氏は4日後の10月5日に退院、10月12日にはフロリダで開催された選挙集会に登壇するほど驚異的に回復しています。
ビタミンDは免疫力を上げてサイトカインストームを防ぎます。
また、亜鉛は新型コロナが侵入した細胞の中で自己複製による増殖を抑えます。
ビタミンDや亜鉛は他にも感染免疫に対する様々な効果があります。
体の中でビタミンDや亜鉛を健康的なレベルを保つことで、ホワイトハウスの医師団はビタミンDと亜鉛が病状の重症化を防ぐことを知っていてトランプ氏に投与したのでしょう。
この記者会見はアメリカの主要メディアで取り上げられ、ビタミンDと亜鉛の免疫に対する作用が注目されましたが、日本では話題にもなりませんでした。
<当時のニュース> ウォールストリートジャーナル(2020年10月5日)
https://www.wsj.com/articles/trump-takes-zinc-maybe-you-should-too-11601916665
■自分の抗酸化能力と免疫力を高めることが予防の基本である私たちは100年以上も前から様々なウイルスと戦い、ウイルスを克服する多くの知識と経験を積み重ねてきました。
そして、バランスの取れた食事とライフスタイル、さらに適切なビタミンやミネラルなどの栄養素を補給することで高いレベルの健康を作り、自分自身の抗酸化能力と免疫力を高めておくことが、ウイルスに攻撃された際の発症予防や症状の軽減に大切です。
重篤になってから治療するよりも、予防に力を注ぐ方が容易です。
これがオーソモレキュラー栄養医学です。
副反応の殆どない栄養療法が病気の予防や治療の第1選択であり、副反応が心配な抗ウイルス薬やワクチンは第2の選択と考えています。
私たち国際オーソモレキュラー医学会では、今後 起こりうるウイルス感染の予防や症状緩和のために、食事やサプリメントでビタミンC、ビタミンD、亜鉛、マグネシウム 、セレンを摂取することを推奨します。
日本人はビタミンC、ビタミンD、亜鉛の3つの栄養素を直ちに摂取して、不足を起こさないようにしてください。
以下の安価なプリメントの摂取は大人に対する推奨量です。子供に対しては体重によって服用量を 変えてください。
(1)ビタミンC 3,000mg/日 (またはそれ以上。分けて服用。)
(2)ビタミンD3 2,000IU /日 (1日5,000IUで開始、3週目から2,000IUに減量。 5,000IUは125μg、2,000IUは50μgに相当)
(3)亜鉛 20 mg/日
(4)マグネシウム 400 mg /日(クエン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、または塩化マグネシウムとして)
(5)セレン 100 µg /日
<出典> 英文原典 http://orthomolecular.org/resources/omns/v16n04.shtml
日本語サイト https://isom-japan.org/article/article_page?uid=B732M1580278192
(一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会)
■ビタミンCがウイルス性呼吸器感染の症状を抑えて感染拡大を防ぐこの声明が発表されたときに、栄養療法と新型コロナウイルスに関するエビデンスと呼べるデータは何もありませんでした。
こういうときだからこそ、私たち科学者は先人が築き上げた多くの経験と研究成果を元に知恵を絞り、対策を提案すべきであると考えたからです。
その一つとして、ビタミンCのウイルス性感染症の強力な予防効果についてご紹介しましょう。
チリのサンチャゴ市の合宿所で10日間の運動プログラムに参加する学生の風邪症状に対し、
ビタミンCの介入試験を実施した研究があります。
1990年は年間で463人の学生が10日間プログラムに参加。
風邪症状には自己判断で解熱剤か感冒薬を服させました。
その結果、10日間の間に有症状率の増減があり、改善はみられませんでした。
これは潜伏期の学生が症状を発現するようになり、かつ学生間でも感染が拡がったことを窺わせます。
さて、1991年は252人の学生が参加。
入所時に風邪症状がある場合はビタミンC1gを1時間毎に6回の合計6g、以後1gを
1日3回投与されました。
さらに無症状の学生にもビタミンC1gを1日3回投与した。
結果は驚くべきものでした。
グラフをご覧ください。
何と、有症状率はどんどん減少し、最後の9,10日目は有症状の学生がいなくなりました。
すなわち、潜伏期の学生はビタミンCにより症状が発現することはなく、
また学生の間で感染も拡がらなかったと考えられます。
<出典> Gorton HC & Jarvis K: The Effectiveness of Vitamin C in Preventing and Relieving the Symptoms of Virus-induced Respiratory Infections. J Manipul Physiol Therap 1999; 22:530
国際オーソモレキュラー医学会ではこの論文を元に、
ビタミンCの摂取量を1日3gに推奨しています。
もし、家族全員がビタミンCを摂取、あるいは学校や会社でも全員が摂取することで、
感染の予防や感染拡大を防ぐことができます。
まさに、この新型コロナのパンデミックの時に、
ビタミンCを十分に摂取することで状況を
大きく変えることができます。
まずは家族で、そしてコミュニティで
栄養療法を拡げることが第一歩です。
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■現在では私たちが提唱した5つの栄養素について多くのエビデンスが生まれています。
こどもコロナプラットフォームでは、
ワクチン以外の予防と治療の選択肢について、順次情報を提供していきます。
■栄養療法の情報は一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会のウエブメディアをご覧ください。
https://isom-japan.org/article/search?key=tag&id=18
■また、私が4月に出版した書籍も参考にしてください。
トランプ大統領のエピソードや栄養療法について詳しく書きました。
柳澤厚生 著
「新型コロナウイルスはビタミンC、D、亜鉛で克服できる! 専門医の栄養術」(主婦の友社)