【 BOOK】「図解 原発のウソ」著者:小出裕章
【 BOOK】「図解 原発のウソ」著者:小出裕章(ひろあき)、2012年3月11日初版
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JCO臨界事故
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放射線に被曝するということは、神業(かみわざ)のように組み立てられている私たちの遺伝情報が切断され、遺伝子異常を引き起こそてしまうことを意味します。
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東大病気での大内さんは、特に目に見える外傷もなく、看護婦さんとおしゃべりするほどの元気な様子だったといいます。それが放射線被曝の恐ろしさです。
1ヶ月後には皮膚全体がやけただれたようになってしまいました。
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◉DNAの結びつきを破壊する放射線の巨大なエネルギー
eV〜エレクトロンボルト、electron volt
・DNAが結びついている力は、数e V
・プルトニウムの放射線エネルギー➡︎510万e V
・セシウムの放射線エネルギー➡︎66.1万e V
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DNA「お互いを引きつけ合っている数eVのエネルギーに比べて、放射線の持つエネルギーは数十万から数百万倍も高いために「生命情報」がズタズタに引き裂かれてしまったのです。
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◉どんなにわずかな被曝でも
人類にとって危険を及ぼす
・「人体に影響のない程度の被曝」というウソ
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◉若ければ若いほど
被曝のリスクは高くなる
・0歳の放射線感受性は20〜30歳代の4倍
細胞分裂が活発なほど、被曝のリスクが高い
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・子どものリスクは大人の80倍
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◉原発は"海温め装置"出した熱の3分の2を捨てている
海水を引き込んで7℃温めて海に戻す
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◉田舎を犠牲にして原発の電気を都会が使う
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原発は「麻薬」。1基造れば抜け出せない。
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◉「原発はコストが安い」というのはまったくのウソ
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⭕️地震大国に54基もの原発が
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◉発電所の全所停電は絶対に起こらないことになっていた
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◉日本の原発は"地震の巣"の上に建っている
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東海地震研究の先駆者が警告する
「浜岡原発の立地は世界の非常識」
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◉想定震源域のど真ん中に建つ
極めて危険な浜岡原発
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⭕️原子力は「未来のエネルギー」か?
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◉ウランは石油よりも先に「寿命」が尽きてしまう
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◉10年経つごとに20年、計画が先送りになってきた核燃サイクル
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・核燃料サイクルの破綻
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◉六ヶ所再処理工場は
1日で原発1年分の放射能を出す
・原発100年分の汚染物質をため込む六ヶ所再処理工場
・史上最悪の原子力施設、六ヶ所再処理工場
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・六ヶ所で大事故が起きれば、首都圏まで急性障害の範囲に
・六ヶ所再処理工場は、放射能を「計画的」に薄めずにそのまま放出
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・六ヶ所再処理工場のおもな工程と事故の危険性
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・六ヶ所再処理工場にメリットはあるのか?
安全よりコスト優先
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◉破綻した「もんじゅ」に1兆円
常軌を逸した再稼働計画
・休止中でも維持費1日5,500万円
・各国が高速増殖炉から撤退
➡︎フランス、アメリカ、英国、ドイツ
・もんじゅはトラブルだらけ
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◉余ったプルトニウムを使う
苦し紛れの「プルサーマル計画」
・危険な原発がさらに危険に
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・フルMOX燃費対応原発の恐怖
プルサーマルは原子炉の安全性を低下させるし、燃料加工の面から見ても経済性を破綻させます。
・プルサーマルは原発をさらに危険に!
1.制御棒の効きが悪くなる
2.燃料棒「破損しやすくなる
3.重大事故の被害が大きくなる
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◉全国に危険な老朽原発19基
大地震で新たに悲劇の恐れも
膨大な廃炉費用の負担嫌い、継続運転にこだわる電力会社
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◉世界で進む「脱原発」の流れ
日本の原子力政策は袋小路に
・牽引役、仏でも増設計画ゼロ
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・世界で進む脱原発推進見直しの動き
ドイツ➡︎脱原発、イタリアや脱原発、スイス➡︎脱原発、オーストリア➡︎原発導入なし、中国➡︎強力な推進派から慎重派へ?、米国➡︎世界一に原発大国も自然減
先進国では原発離れが加速
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◉日本の原発は米国のコピー
自力で事故に対処できない
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◉原発を止めても、実は私たちは何も困らない
・ピーク時の電力も水力と火力で足りていた
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・2011年夏、原発なしでも電力はやっぱり足りていた
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◉廃炉にしても大量に残る「核のゴミ」の100万年管理
・低レベル放射性廃棄物ですら300年間の監視が必要
2021/08/15