2021 MotoGP オーストリア
2連戦となるオーストリアでは、微妙なコンディションにより先週よりも激しいレース展開。雨が降りだしてからさらに激しくなり、誰も予想できなかった驚きの結果となりました。
MotoGP
フランチェスコ・バニャイヤ 2位
雨が降りだすまでは初優勝を期待させるレース運びでした。抜かれても離されず、落ち着いて抜き返し、トップ集団の主導権を握っていたように見えました。雨がポツポツと降り始めた時にMマルケスだけをマークする作戦に切り替えます。コンディションが悪い時のMマルケスの判断力はスバ抜けているので、当然の考えであったと言えます。
ラスト3周を終える時にMマルケスに続いて、バイク乗り換えピットイン。この判断は間違いなかったと思いますが、バイクを乗り換えなかった中でビンダーだけが速かった。
ゴール直後は表彰台を逃したと思って悔しがりましたが、2位ということがわかり大喜び。
チャンピオンシップも首位と差を縮める2位に浮上しました。初優勝はまたもやお預けとなりましたが、次に弾みがつく嬉しい結果で終えることができました。
エネア・バスティアニーニ リタイア
前回はペナルティで悔しい思いをしました。学習能力の高いバスティアニーニはFPで速さを見せ、レースペースではトップクラスのタイムを刻みました。
しかし、マシンのフェアリングが外れるという稀なトラブルでリタイアすることになりました。本人は運が悪かったとすぐに気持ちを切り替えています。試練は続きますが、きっと運を味方につけて良い結果を見せてくれるでしょう。
Moto2
ニコロ・ブレガ 22位
FPではタイムを縮め、Q2進出を果たしましたが、決勝では結果出せず。暑さとタイヤのマッチング、そしてその組み合わせに対してのセッティングが出来なかったようです。
Moto3
ロマーノ・フェナーティ 5位
残念ながら3戦連続表彰台とはいきませんでした。PPを獲得し、レースもトップを走る。走り方の好みによるものかわかりませんが、フェナーティのマシンは明らかに遅い。単独で走れば速いはずだが、混戦から抜け出せない。そのような展開の無理がたたったか、最終ラップはタイヤが完全に終わり、グループに位置するのがやっと。5位フィニッシュ、チャンピオンシップも3位の素晴らしい結果ですが、本人は納得のいくレースではなかったようです。
MotoE
マッテオ・フェラーリ 8位
前半戦はフェラーリ包囲網にかかり、良い結果が得られていません。ここで奮起して次戦の地元ミサノに乗り込むはずでしたが、雨により短縮の5周スプリント。FPでも速く、勝てるペースも持っていましたが生かせず。
次戦はイギリスGPシルバーストーン。