「他人に配慮できる人は運がよい」
お盆のお寺参りに行きました。
両親も歳をとり、靴を脱ぐのもヨッコラショ、本堂への階段もヨチヨチになりました。
入口で手指の消毒をしていると、男性がおひとりで上がって来られました。
3人分お待たせするのは忍びないので、本堂のお参りを
「よかったら、お先にどうぞ。」
とおすすめすると、最初は遠慮なさったものの先に済まされ、私の方へ向き直って仰いました。
「素晴らしいですね。何が良いって、靴を3人分揃えて上がられたでしょう。この頃は脱ぎっぱなしの人が多くて。あんな風にきちんとされる姿を見ると嬉しくなります。」
普段はざーっとしておりますが、流石にお寺のような場所ですし、後の方の邪魔にならないよう隅に揃えたのを見ておられたようで。
やっぱり恥ずかしいことはできませんねぇ。
お天道様はもちろん、どこでどなたが見ているか分かりません。
仏様ご先祖様の前でお褒めをいただき、有難い限りでした。
「他人に配慮できる人は運がよい」そんな言葉を見つけました。
「関係軸と時間軸を合わせた配慮範囲が広い利他的な思考を持つ人は、よい人間関係を持続的に築けるため、周囲が助けてくれる。」京都大学 藤井聡教授
学術的な表現ですが、「情けは人の為ならず」に近い感じを持ちました。
『配慮範囲』とは私は聞き馴染みがありませんでしたが、今の自分~ずっと先の誰かまで、いつまで・どこまで思いやれるかということでしょうか。
イメージを図にしてみました。
国際線に乗ったとき、座席を使った後のお国柄に驚いたことがあります。
私は、「片付ける人の仕事だから」と散らかしたまま立つより、「片付ける人が楽なように」と少しでも出来ることをした方が気持ちいいです。
今どきの風貌・言葉使いの若者が通りすがりの人の為にさっとドアを開けていたりするとニンマリしてしまいますし、スポーツでも対戦相手へ配慮したりフィールドに感謝の意を表したりしている姿を見るととても清々しく幸せな気持ちになります。
遠い人、遠い未来まで心を配れるということは、その分まで自分のことのように喜ぶ気持ちが持てるということですね。
運気や幸せ度がアップするのも納得です。
おもいやりを大切にしようと感じたお盆でした。