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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

2017.02.19 09:11

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)


<この本を読んだ目的>

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んだ後に、ハウツー本ではなく自分の考えに向き合う本が読みたいと思い、以前から話題になっていたこともあり、読んでみたいと思ったため。


<どんな本か>

アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊。


<覚えておきたいPOINT3つ>

・幸福とは、貢献感である

・共同体感覚をもてるようになること→自己受容・他者信頼・他者貢献

・普通であることの勇気。普通であることは無能なのではない。わざわざ自らの優越性を誇示する必要はない


<引用>

・人は過去の原因に突き動かされるのではなく、自らの定めた目的に向かって動いていく

・性格や気質=ライフスタイル→自ら選択可能

・われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」

・不幸自慢をする人=不幸であることによって「特別」であろうとし、不幸であるという一点において、人の上に立とうとします

・人生のタスク

∟行動面:自立すること・社会と調和して暮らせること

∟心理面:わたしには能力がある、という意識・人々はわたしの仲間である、という意識

・他者の課題には介入せず、自分の課題には誰一人として介入させない

・ほんとうの自由とは、転がる自分を↓から押し上げていくような態度

・他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の行き方を貫くことはできない

・自分にしか関心を持たない人は、自分が世界の中心にあると考えてしまう。その人達にとって他者とは「わたしのためになにかをしてくれる人」でしかない

・人は、自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる

・普通であることの勇気。普通であることは無能なのではない。

・人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えた時、愛を実感することができる

・誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたには関係ない。あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。


<感想>

"対人関係"の重要性について述べるところは「自分の小さな「箱」から脱出する方法」と通ずるものがあり、理解しやすかった。

題名だけ知っていたから「嫌われる勇気」てなんのこっちゃ?て感じだったけど、読んで納得。嫌わる勇気は、自らの自由のため、幸福のためのもの。

マネージャーになった時とか、自分にパートナー・子どもができた時などに読み返したい。


・・・ちょっと青年、ヒステリックすぎる感じがおもしろかった笑