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NOTE

ヴァイオリンレッスン

2015.03.20 15:00

3月20日 ヴァイオリンレッスン


♪カイザー3番(Kayser)

♪3rdポジションの練習

 14番・ト長調の音階・分散和音(3rdポジションのみ)

 25番・1stポジションと3rdポジション間の移動練習

 32番・1stポジションと3rdポジション間の音階練習

♪メヌエット(L.v.Beethoven)

♪ガボット(F.Gossec)……次回、仕上げ

♪35番・フラジオレット(ハーモニクス)の練習


内容みっちりなレッスンでした。

テンポを保ってのスタッカートに苦しんでいたカイザー3番は、メトロノームに合わせて練習しているうちに、少しずつよくなってきたような。

レッスンでは、自宅で使っているメトロノームを持ちこみ(教室にある電子メトロノームは、私たちふたりで演奏すると音がよく聞こえない)、リズムを重点的にみてもらいました。


・8分音符88を刻むメトロノームに合わせ、16分音符でヘ長調の音階を弾く。

・同じ音階を、カイザー3番の楽譜通り、タータタのリズムで弾く。

・同じ音階を、ひとりがでタタタタ、もうひとりがタータタで弾く。


タタタタとタータタは同じ音で弾くので、ふたり同時に終わらなければなりません。

相手の音を聴くこと、相手が聴きやすい弾きかたを教わりつつ、刻む、刻む、刻む。

危なっかしいところはあるものの、先生からは「だいぶよくなりましたね」といっていただけました。「カイザー3番はこれで弾けるはずです」

というわけで、旋律つきで通しました。臨時記号で転んだり、走りそうになったり(先生曰く、A・E線に差しかかると弾きやすさから速くなるのでは、とのこと)。そのたびに先生の声に助けられながら、なんとか弾き終えました。

リズムのぶれが落ち着いてきたので、「強弱をつけていきましょう」と先生。

しかし、慣れたばかりの(まだおぼつかない)リズムを保ったまま、弓幅をところどころ変えるのって、難しい。

これも、メトロノームのテンポを守りながら、弓のスピードを変える練習が有効みたい。まだまだ続きそうです。


自宅練習で苦戦していた、ベートーヴェンの「メヌエット」。

よろよろながらも、レッスンまでに弾けるようになりました。

「ポケモン、ゲットだぜ!」のノリで「3rdポジション、マスターだせ!」といいたいところですが、「メヌエット」は何度も弾いているうちに指が覚えてきたというだけ。新たな3rdポジション入りの曲を渡されたら、「アーアーアー」とうめき、のたうちまわりながら譜読みするに違いありません。

レッスンでは、ふたりで通したあと、先生に最初から最後までひととおり指摘をいただいて、反復練習をしました。

8分音符は次の付点8分音符にもっとくっつけて弾く。繰り返しやダカーポ直前の8分休符の数えかた・入りかた。

espressivoはたっぷりと弓を使う。Trio部分は1拍目に弓元がくるように調整する。スタッカートはもっと跳ねて。

こうして書き連ねてみると、やはり、リズムや弓の使いかたに関する注意が多いな、と思う。

今の、なんとか弾けるくらいの状態では他のことに気を配る余裕が持てません。もっと弾きこまないといけないな。


ゴセックの「ガボット」は、「曲の流れはよくなりましたが(リズムはよくなった?)、ばたつくようになったかな」と評されました。何かを得ると何かを失う、等価交換方式の私の頭はなんとかならないものか。

「ゆずさんは、左手小指が弱いのかも」と先生。自分でも前々から気づいていたのだけれど、私は、薬指と小指を使った速いパッセージが綺麗に弾けません。とくに、薬指。独立して動かせないので(中指、小指と連動する)くっきりとした音が出ないし、素早く・テンポよく指板をたたけない……。A線に3指や、1・2指を置いたままで、E線の3・4指を弾くのも苦手。指が開かないので、よほど気をつけないとA線に置いた指がE線にすこし触れてしまう。緩やかな曲ならなんとかなるけれど、速い曲は難しい。夫も同じだといっていたので、もしかしたらこれは大人になってヴァイオリンをはじめたひとの特徴なのかも?

そういえば、Tさんの友人のSさん(ピアノの先生をされている)も、左手の薬指・小指が強くなるように鍛えていたといっていたな。

まだ6年目、必死にヴァイオリンに取り組んできたわけでもない私がいうことではないのかもしれないけれど、頭打ち・限界感を覚えるのは、リズムのなさでもなく、音感のなさでもなく、指が思い通りに動いてくれない時。

弾けども弾けども、速い曲を弾きこなせない時。

それでも、ヴァイオリンは大好きなので、ずっと続けていけたらいいな、と思っています。

話がだいぶずれてしまいました。レッスンのお話に戻ります。

小指と薬指が弱いために素早く弾けない、16分音符部分を繰り返し練習したのでした。

また、8分音符部分で、移弦中、若干長くなってしまう音があったので、これも修正。

練習を終えたあと、先生から、「どうしましょう、この曲、次回もやりましょうか?」と問われました。

これで合格でもいい、といったニュアンス。でも、今回注意されたところも直して弾けるようになりたいし、新しい曲を譜読みする時間もすこし欲しかったので(次からはじまりそうな気もする)、仕上げは次のレッスンで。


残った時間、次の曲で習うことになるハーモニクス(教則本にはフラジオレットと書かれていましたが、ハーモニクスと同じ意味だそう)の弾きかたを教わりました。

3rdポジションの4指よりひと指ぶんくらい上に、指の腹を軽く載せる。押さえず、そっと触れるだけ。

弓はしっかりと引く。音がひと際大きく響けば、正しい位置。

先生が、「場所はここ。指はこう。力をいれずに、指の腹で……」と私の手をとって教えてくださったので、その場ではハーモニクスの音がちゃんと出ました。が、弦から指を離したら最後、もう二度と弾けないような気がする……。

続けて、ハーモニクスから3rdの4指へ降りる練習をしたのだけれど、指が迷子状態。


新たに学ぶべきテクニックが次から次へとやって来て、嬉しいような、戸惑うような。