【疾走コラム】ADIDAS TRAINING ZONE 後編─「GYM&RUN」体験レポート
6種類のトレーニングのなかから希望するプログラムが受けることができる、アディダス ジャパン主催の「ADIDAS TRAINING ZONE」。
今回は、“走らなくても走れる脚をつくる”というコンセプトを掲げるプログラム「GYM&RUN」のハーフマラソン編に参加してきました。
本コラムでは、実際に疾走プレイリスト編集スタッフが体験してきた模様を、感想とともにご紹介していきます。
講師は、adidas契約フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さん。トレーニング開始に先立ち、「GYM&RUN」の説明が入ります。
まず、マラソンのトレーニングとして必要な要素は「心肺持久力の向上」「筋持久力の向上」「中枢神経の限界値を上げる」の3つ。このプログラムでは心肺持久力以外、すべてのトレーニングを効果的に実施できるそう。
1分間で1km走るのと同じ脚力負荷をかけ、効果的に脚力アップとシェイプアップを狙います。短い時間のなかで、走らずにハーフマラソンやフルマラソンに通用する筋持久力を鍛えるトレーニングです。
今回のプログラムはハーフ編なので、20数分ほどのトレーニングでハーフマラソン完走時と同じだけの脚力負荷が見込めるというわけです。
まずはゆったりとした音楽のリズムにのりながらのストレッチ。肩甲骨周りや股関節周りをしっかりとほぐします。
「1km1分換算、最後まで、正しいフォームで止まらずに動き続けることができたら、自己ベストが狙えます。途中で諦めたら速度を下げたということ。自己ベストを狙いたければ動き続けてください!」中野ジェームズ修一さんが参加者たちを奮いたたせ、ついに「GYM&RUN」トレーニングスタート。
ベースはフロントランジ、そこに足踏みを挟みながら徐々に新しい動作のトレーニングを取り入れていきます。ベース(フロントランジ)+A(トレーニング動作)、ベースA+B、ベースA+B+C....と、プログラムが進めば進むほど、新たなトレーニングが足されます。
(走らなくてもいいなら意外と楽かも?)と思っていた疾走プレイリスト編集スタッフ。開始10分ほどで、その考えが甘かったことを思い知ります。
トレーニングは単純な動きの繰り返し、しかし筋肉にじわじわと疲労が蓄積されていきます。
プログラムが進めば進むほど、どんどん力が入らなくなり、プルプルと震えだす脚の筋肉。
(もう無理)(まだやれる)を自分のなかで葛藤を繰り返しながら、ふと周りを見渡すと、辛い表情をたたえながらも参加者たちが深く腰を落とし、トレーニングを続けています。
その様子を励みに、気持ちを立て直し、中枢神経の限界値を上げるべく、今まで以上にフォームを意識し、筋肉に負荷をかけていきます。
トレーニングのピークを迎え、気付けばBGMはアップテンポに。会場はテンションMAX、ラストスパートをかけ、ついにゴールを迎えます。
トレーニング中、キツイと感じた部分が自分の筋力の弱いところらしく、編集スタッフの場合は大腿筋、内転筋、ハムストリングスへの疲労が特に目立ちました。そこが自分の弱点というわけですね。自分の筋力の不足部分をトレーニングを通して発見することができるので、その後意識して鍛えることで、さらに走れる脚を目指すことも可能です。
単純な動きを淡々と繰り返しながら、自分のからだと心に向き合い、限界地点を突破させていく「GYM&RUN」は、精神面でもマラソンと通じるものがあり、「中枢神経の限界値を上げる」という側面でも、まさに走らずに走れる脚をつくるトレーニングであるといえるでしょう。
今回のプログラム参加で、3日間に渡る筋肉痛など、肉体的な効果ももちろん実感できましたが、みんなでハードなトレーニングに向き合うという環境が、励みとなり、自らに打ち勝つことができる理由にもなるのだという大きな発見がありました。
「GYM&RUN」をはじめ、アディダス ジャパンがサポートするトレーニングプログラムは「ADIDAS TRAINING ACADEMY」にて随時開催されている模様。
是非、初心者向けから上級者向けにわかれた多彩なジャンルの最新トレーニングプログラム体験しながら、「夢中になる楽しさ」を発見し、自分に合ったトレーニングを探してみてはいかがでしょうか。