ときめきピーチ。
Naoyaです。
まだまだ夏モードの早起きです。数日前の晴れた早朝、窓を開けたら空気感がすっかり秋でした。風のニュアンスも空の抜け感も秋。昼間の陽射しは強いけれど、それを取り巻く空気は涼しくて秋めいていて、まさに夏と秋の移行期にいることを肌で実感します。だけど、昼間に外を出歩くのはまだまだ暑いです。
今日は二十四節気の14番目、処暑です。処暑とは暑さが和らいで収まるという意味。今日から乙女座のシーズンへ突入です。
今、ちょうど桃の真っ盛り。スーパーで買い物をしていたら、青果売場の雛壇に桃たちが綺麗に並べられていました。どこぞのお婆さんが指で軽く押して品定めするのを目の当たりにしてしまい、「うわっ、押すんじゃないよ!」と思わず心の中で叫んでしまいました。結局そのお婆さん、押したやつを自分のカゴの中に入れていたので安心しました。
先日、大好きな渋谷のパーラー大箸にて8月限定のピーチメルバを食べました。昔からピーチメルバというものは知っていましたが、どんなものなのかをまったく知りませんでした。パーラー大箸のピーチメルバは本当に素晴らしく、一皿にいろんな食材や食感、味が複合的に組み合わさっていて、とてもおいしくてかなりときめきました。noteでレシピが公開されていますが、10種のパーツででき上がっているんだとか。背の高いガラスの器に盛られるパフェと違い、キャンバスのような白い平皿に敷き詰められたミックスベリーのスープ、その上に浮かぶように鎮座するスタイルは、職人技によるアートのようです。
ピーチメルバというと、古内東子の曲を思い出す人もいるようですが、あのピーチメルバは香水の名前。僕がこのピーチメルバを食べながら思い出していたのは、松田聖子の「ピーチ・シャーベット」という曲でした。真夏のプールの帰りに好きな人と向かい合って、ピーチのシャーベットを食べている光景。「時さえ溶け出しそうなの 八月」という決めのフレーズもあって、このときめき感とか8月の空気感が蘇ってきました。桃、ピーチという果実はどことなくセクシーでデリケートでキュート。そして、どことなくハートっぽい形。だから、恋とかデートのイメージにはぴったりなんじゃないかと思います。まぁ、このピーチメルバを僕はひとりきりで食べましたが。
実は果物の中でも、僕は桃がトップクラスで大好きです。数年前、同じく渋谷にあるd47食堂で、夏になると限定の桃のシェイクがあったのですが、ある年から原材料の桃が収穫できなくなったとかで、いつしかメニューに載らなくなりました。今年も飲むことができないようですが、あの桃のシェイクも本当においしい。わざわざそれを飲みに行くために、渋谷まで出かけていたこともあったくらいです。あれをまた飲める夏が来るといいなぁと思っています。
パーラー大箸のピーチメルバは8月限定ということなので、あと何回かは食べたいなぁと思っています。あのときめきの一皿を食べるためだけに、わざわざ渋谷へ出向いてもいいくらい。大好きなものの話をしていると、気持ちが和やかにほころんできます。