映画鑑賞「バルジ大作戦」
2021.08.22 09:11
『バルジ大作戦』(1965)
ヨーロッパ戦線も終盤を迎えていた1944年の冬
偵察機でフランス・ベルギーとドイツの国境に位置するアルデンヌの湿地帯を観察していたカイリー中佐は、ドイツ軍の反攻作戦を常々意見していましたがノルマンディ以来ジリ貧のドイツにその力は無いと判断している上層部からは異端視されるばかり
この日、低空で写した戦車一台と将校を乗せた車をその証としようとしても、話をはぐらかされてカイリーの苛立ちはつのります
同じ頃、カイリーが目撃したドイツ将校はアルデンヌに程近い秘密基地に到着
ヒトラー自らが立案した反攻作戦の前線を指揮する為に、シベリア戦線から呼び戻されたのは戦車部隊の指揮に長けた歴戦の勇士
ヘスラー大佐だったのです
ドイツは、ヘスラーにアルデンヌの森を突き抜けてアントワープ占領を厳命
この大戦が始まる時、アルデンヌを抜けてフランスのマジノ要塞を粉砕しパリ侵攻を果たしたドイツの栄光を今一度と夢見るヒトラーの
途方もない夢を賭けた大反撃が始まろうとしていました
12月中旬
3個師団を擁するドイツの戦車部隊が突如、油断していた連合軍に対して進軍を開始
不意を突かれた連合軍は退却を繰り返しながら体勢の立て直しを図ります
ここに
ナチスドイツの命運とプライドを賭けた大攻勢と、受けて立つ連合国軍のプライドがぶつかり合う
1ヶ月余りの戦いが始まりました
ヘスラー大佐を演じるロバート・ショウが無茶苦茶カッコいいのですよ
但し、性格は無茶苦茶ワル
戦争大好き職業軍人の残酷さを映画は描きます
アメリカ側がヘンリー・フォンダ、ロバート・ライアンといった盛りを過ぎたベテランと
ブロンソン、テリー・サヴァラスの曲者ですから
余計にロバート・ショウの色気が引き立ちました