『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』を読んだ
2021.10.14 01:30
私が子どもの頃と比べると
世の中には商品やサービスがあふれている。
お正月でもお店は開いているし、
夜中でもコンビニに行けば何かしらの食べ物が買える。
昔はこんなに便利な世の中ではなかった。
これほど商品やサービスが充実し、
足りていないものがなくなってくると
それそのものでの差別化は、はっきり言って難しい。
・ 値段で勝負だ!
・ さらに便利に!
・ 24時間365日!
・ 最高品質が低価格で!
など。
熱心にやればやるほど客単価は下がり、
求められる品質は上がり続ける。
顧客に尽くせば尽くすほど、儲からないという泥沼にはまる。
ビジネスが非常に難しい世の中になったのかもしれない。
この本では、
タイトルの通り「プロセスエコノミー」という概念、言わば戦略を紹介している。
簡単に言えば、プロセスを見せてしまうことで収入を得る方法のことだ。
商品やサービスができるまでのプロセスを、ビジネスとして作り込む戦略。
プロセスエコノミーと逆の概念は「アウトプットエコノミー」。
要は完成品としてのアウトプットを売るという
これまでの一般的なビジネスのことだ。
プロセスエコノミーの事例として、
・ AKB商法的なもの
・ クラウドファンディング
・ オンラインサロン
・ ライブ配信、YouTube活動
などが本書籍でも紹介されている。
解説を読むとその概念を理解でき、とても面白い。
まだ、完成した理論として
我々が自在に活用できるところまでは来ていないが、
これからのビジネスに欠かすことのできない視点だ。
「プロセスエコノミー」
消えていく流行りの用語になるのか
時代の一部を構成する概念になるのか。
今後注目していきたい。