化粧をとる勇気
僕に直接依頼が来るケースのほかに、弊社営業スタッフとお客様の元へ同行していくという事もあるのですが、だいたいが難採用案件。めっちゃ頭使うので、毎度楽しいです。
そんな中、今週、こんな会話をとあるお客様としました。
本音を言えばね、「君は、いくら稼ぎたいんだい?」って言いたいんだよ。でも、できないんだよ。
って事。割としっかり稼げますよ系の求人広告を毎度毎度山盛りだしている業界さんなのですが、だいたいやってくる求職者が、
・若いけど結婚したばっかりorそろそろ結婚します、ちゃんと稼ぎたい意思あり系
・最近離婚したし離職もしました。とりあえず稼ごうかなと思います。でも、すぐにアクションしない40代中盤の方
・シングルマザーで、ちゃんと稼ぎたくていろいろ面接に行っているが、なかなか見つからない&現実的にハマらない
その他にも、まぁいろいろな背景の方々がやってくるわけですが、最終的にマッチングできるかっていうと、う~ん・・・という事。
それもそのはず。とりあえず採用数ではなくまずは応募数を狙っていきますからね。所謂母集団形成というやつです。ある程度マイルドなテイストにしておいた方が、壁、低いですからね。応募者も集まりやすいです。印象もいいですからね。
ただ、その後の事を考えると、なかなか頭が痛い。
どうしても、本音を面接時に語らなきゃならないわけですから。(話術の王様レベルだったら、なんなんとするでしょうが・・・)そうすると、ちゃんと最終的なマッチングを考えたりするなら、本音でばかすか広告を打ったほうがよかったりするのですが、これがまた博打打ちみたいな話でして。例えば・・・
・稼ぎたくない方は、うちの会社にはたぶん合わないと思います。
・けっこうな体育会系です。
・業績悪いと賞与は出ません!
・朝礼での社長の話が割と長いです!
・新規電話めっちゃやります!
とかね、現実的なやつ。もちろん、こんなんばっか書いちゃそりゃだめですし、これは極端な例ですけれども、いつも面接時に言っているような事。本当にちゃんと伝えたい事。それがいい事だろうが心象悪くするような事だろうが、本来であれば、やっぱり言うべきなんじゃないかなと思います。それが広告だったとしても。
ここに、やっぱり化粧をとる勇気ってのがあるんではないかなと思ってます。
どうせ効果がなかなか出ないなら、すっぴんになってしまってもいいんではないかとも思ってます。
でも、そこにはやっぱり、「なぜ、そうなるのか」「なぜ、そう考えるのか」といったような、何故という部分のアンサーは一緒に添えていくのも重要。それでないと、ただやみくもにモノを言ってるだけになってしまいますから。
特に、人の人生を左右しかねない求人広告や自社求人ページでのPR。ましてや世界で一番不安を感じやすい日本人相手・日本人同士のリクルーティングの方が割合的に多いのですから、本音をいいつつも、なぜそうなのか?的なフォローを入れて不安を取り除いて的な、そんなテクニカルな事をしつつ、採用PRをしていけばいいとおもいます。
あぁそうしたら、すっぴんというよりも、薄化粧的な、そんなかんじですか。