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アンジュ観察記

貿易円滑化協定

2017.02.24 02:31

今日のアンジュ


こんにちは、 通関士の村田 博史です。


昨日の新聞でも報道されていましたが

世界貿易機構(WTO)の「貿易円滑化協定」が発効されたようです。

「貿易円滑化協定」をシンプルに紹介すると

通関手続きが今より迅速・簡単になりますよ ってことです。


経済産業省のホームページで詳しく説明されています。


協定の主な内容として(2月23日 読売新聞の記事から一部抜粋) 

・税関手続きの情報をネットで公表

・税関や検疫などの申請窓口を一本化

・貨物到着前から税関は書類提出を受け付ける

・関税や手数料のネット支払いが可能に


通関業者である当社としましては、迅速・簡単になるのは

専門職種として危機感を募らせていますが世界的にみると

仕方がない流れだと思っています。

この協定が発効されると世界全体で年間1兆ドル(約113兆円)の

GDPを押し上げる効果があると試算しているらしいので

相当な効果が出るようです。


トランプ大統領が宣言している保護主義が台頭してきそうな中で

貿易をより一層活性化させる必要があり

自国産業ばかりを優遇させる保護主義に対抗するには

自由貿易に弊害がない環境の整備が大事ですからね。


報道では

WTO加盟国は164ヵ国で 

そのうち、日本・アメリカを含め112ヵ国が協定手続きを終えているようです。


最近、〇〇元年というフレーズをよく耳にします。(昨年はVR元年でした)

間違いなく2017年は通関業界の「変革元年」になるでしょう。



それでは、また