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台湾いとしこいし

十分のランタンフェスティバル(2012.02)

2017.02.24 03:09

旧正月から二週間目の小正月は、台湾では元宵節といい、この日を前後して台湾各地でランタンフェスティバルが行われる。今年もあちこちで美しいランタンが街を彩った。

最近は日本でも旅行雑誌やテレビ番組で紹介されることも多いので、いっせいに天燈(ランタン」が飛び立って夜空を埋め尽くす場面を見たことがある方も多いかもしれない。まるでディズニー映画のラプンツェルが憧れたあの場面のようで、詩的で美しい風景だ。

(下の写真は2012年の十分のランタンフェスティバル。安いカメラではこれが限界で残念)

あの風景が見られる場所として一番有名なのは、たぶん平渓線のランタンフェスティバルだろう。いくつかの会場で、何回かに分けて行われるのだが、規模が大きいのは十分駅付近の会場だ。

大学一年の冬に、同級生と連れ立って、十分のランタンフェスティバル見学に行ったことがあった。新北市のランタンフェスティバルのサイトによると、大人数で一斉にランタンを飛ばすイベントに参加するには当日の早朝から並んで整理券をゲットしなければいけないということで、わたしたちは早々にイベント参加は諦めて、イベントを会場の外から眺めることに決めた。

これなら、大人数の中の一員となって自分が飛ばしたランタンを真下から眺めることはできないが、イベント開始の少し前に会場の近くに行けばいいので、昼間は他の観光を楽しむことができる。

夕方に十分の駅に着いたときには、駅から人が溢れかえるものすごい人込みだった。いつもの週末よりも、ずっとずっとすごい人数。街中に赤いランタンが飾られておめでたい雰囲気。

つり橋にも、白いランタンが飾られて、いつもより華やか。

線路ぞいにつづく十分老街も恐ろしいほどの人人人。

この中を電車が突っ込んでくるので、迫力もいつも以上。中には線路にはみ出しすぎて危ない人もちらほら。注意を促すお店のおじさんも大変そう。

私たちも、暗くなりかけのうちに阿媽の天燈でそれぞれ願いをしたためたランタンを飛ばして、夜の会場近くまで歩いて行った。イベント会場の入り口付近まではずっと案内も出ているし、地図もあるのですんなりたどり着いた。全体を見渡せそうな場所を選んでスタンバイ。

メイン会場から聞こえて来た合図の後、一斉にランタンが空に向かって上がっていったときは、感動の一言だった。少し遠い場所から出ランタンも小さくしか見えないし、安いコンデジでは綺麗に写真が撮れなくてとても残念だったが、それでもとてもとても夢のように美しかった。無数に赤く光るランタンがふわふわ夜空を漂っているのは、星が近くで煌いているようだった。見に行くことができて、本当に良かったと思った。

ただ、帰りは予想通り帰るのがとても大変だった。会場近くから無料のシャトルバスの乗り場まで少し歩く上に、バスに乗れるまでに一時間以上かかったのだ。バスに乗れれば、MRT木柵駅などの駅まで移動できるのだが、寒いしトイレに行きたくなってしまったりして、でも列を離れたら帰ってこれないというか、どこにトイレがあるかもよくわからず我慢するしかなかったりと、本当に帰りはとても大変だった。

あれ以来、平渓線のランタンフェスティバルには行ってないのだが、今年行った人の話によると、帰りにバスに乗るまでやはり一時間くらいかかったとのこと。来年行かれる方は新北市や旅行サイトの案内をよく研究して、よくよく準備していくことをお勧めしたい。

しかし、本当にとてもきれいなので、一度は行ってみてみる価値はあると思う。