【vol.1】いよいよ開幕!ゴールボール観戦徹底ガイド!
8月24日、2020東京パラリンピックが開幕します!
滋賀県ゴールボール協会は、男女ゴールボールチームのサポートを努めました。
しかしながら、コロナ感染拡大予防の観点から選手たちとの交流はできなくなり、
2階観覧席から見るだけで、練習後のコートやゴールの整備が主な作業でした。
また、パラリンピックが無観客となり、選手たちと共に会場で応援できなくなりました。そこで、テレビでゴールボールを観戦していただくみなさんに対し、少しでも競技観戦を楽しく、またゴールボールに興味を持っていただけるようにとこのページの作成を決めました。
ゴールボール対戦スケジュールはこちら。
観戦ガイドは以下の7つに分けて記しました。
【vol.1】
その① ゴールボールの基礎知識
その② チーム編成
【vol.2】
その③ 試合開始!
その④ ゲーム!
【vol.3】
その⑤ 各種ペナルティー(反則)とインフラクション(違反)
その⑥ エクストラスロー
その⑦ 完結編
その① ゴールボールの基礎知識
ゴールボールは視覚障害クラスの選手たちが行う団体球技です。
バスケットボール大の大きさの青いボールを投げ、
相手ゴールに入れば1点!という点取りゲームです。
一言:単純でしょ!(笑)
しかし、視覚障害クラスの選手が行うことから、ゴールボールには以下のような大きな特徴があります。
①選手3名は全員がアイシェードを着け、何も見えない状態でプレイします。
②ボールには鈴が2個入っていて、転がると音がします。
③すべてのコートラインの下に直径3mmのひもが入れてあり、触って確認できます。
一言:何も見えないから、音と触覚を頼りにプレイします!
コートは9m×18mと6人制バレーボールと同じ大きさで、ゴールマウスは、コート幅9m×高さ1.3mです。
自陣のチームエリアはゴール前6mで、センターラインを挟んだ3mずつがニュートラルエリアとなり、その先6mが相手チームエリアです。
守備では、投げてくる相手選手の位置をサーチし、3人がシフトを敷きます。
実際、双方のゴールは18m離れていますが、攻撃の際はチームエリア内を助走しますので、投げた選手の手から離れたボールが転がり、相手ゴールまでは約13から15m。
しかし、守備側選手は、ゴール前3mにあるラインを基準に守備をしますので、ボールが転がってくる距離はさらに短く10から12mとなります!
一言:アッという間もなく、ボールが飛んできます!
世界トップクラスの男子選手のボールは60km/h以上です。
これがまさに、「暗闇の格闘技」と言われる所以かもしれません!
なお、ここまで書いてきて、重要なことを書き漏らしていました。(汗)
このボールの重さですが、1.25kgあります!
また、ボールに空気を入れているのではありません。
そうしてしまうと弾みが大きくなりますので、硬質ゴム製で、ボールには合計8個の直径8mmの穴が8個開いてます。
一言:この穴から中をのぞくと鈴が見えますよ!(笑)
その② チーム編成
☆1チームは選手は6名、ベンチスタッフは3名まで。
今回はパラリンピックですから、出場する選手は全員が視覚障害者です。
全員、視覚障害であるためのクラス分けを受けていなければなりません。
選手は最大で6名までベンチに入ることができ、スタッフは最大3名までです。
選手は、背番号1から9までの番号を付けたそろいのジャージを身につけます。
そして、ゲームに出る3名は、アイシェードを着ける前にアイパッチと呼ばれるものを貼って目を覆います。
この時点で選手は何も見えなくなります。
なお、今は控え選手は、自分の出番が近づくまではアイパッチを貼らなくてもよくなりました。
2001年までのルールでは、控え選手も全員が同時にアイパッチを貼らなくてはなりませんでした。
それからベンチスタッフ。
うち一人はヘッドコーチ。あとの二人はアシスタントコーチという肩書きであったり、
トレーナーが入ることもあります。
一言:アイパッチを貼る時のちょっとした私の工夫。
選手は、ゲーム中は目を開けています!その方が感覚が鋭敏になると思います。
初めてアイパッチを貼ってもらった時は、何気なく目を閉じて貼ってもらったのですが、貼り終わった後に目を開けようとすると、目の周りの皮膚が引っ張れてすごく違和感があったので、次からは大きく目を開けてアイパッチを貼ってもらうようにしました。
なお、今、日本で使っているアイパッチは眼科ケア用なので自ら貼ることができます。
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守山市で行われたトルコ・ゴールボールチームの練習会場に設置したコートです。ラインは白いテープと赤いテープで作りました。
さて、なぜ2色で作ったのでしょう・・・?
それは、後でも述べますが、ディフェンスしたボールを弾いてしまい、相手コート方向やコート外に転がった際、この赤いラインの上を通過してしまったら、相手チームに攻撃権が移ってしまうので、それを明確にするため、メインで使うラインテープと異なる色にしているというわけです。
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ボールとボールの中に入っている鈴と、硬質ゴムの断片です。
ボールって、使っているうちに表面は摩擦でツルツルになっていき、バウンドボールを投げたりする際などの衝撃で、ゴムの接着部等から割れてきますので、この“壊れたボールから、”鈴を2個”レスキューしました!(笑)
そして、一緒に持っている断片は、壊れたボールから切り取ったものです。厚みは1cmあるかないかぐらいでしょうか。
一言:競技球はドイツ製で輸入していますので高価です。