【インターン×株主】2021年3月期株主選手交流会
7月某日、オンラインにて2021年3月期株主選手交流会が開催された。
本稿では、株主選手交流会の一部をお伝えする。前回同様、会社内部情報を扱う部分については伏せさせていただく。
古賀:第2回株主選手交流会を開式させていただきます。本日の司会は総務委員古賀が務めさせていただきます。
株主:古賀さんがSlack上でもメッセージを発信しているところをよく目にします。
古賀:ありがとうございます!
ーー初めに社長の池上から挨拶があった。
池上:いつもこうした機会をいただき、有難うございます。学生インターンの皆からすると普段、どうしても私ばかりが先導するという機会が多いので、こうして社外のステークホルダの方々から意見をいただく機会は大変貴重です。
また、株主の皆さんにも学生インターンの少したくましくなった姿を見てもらえる機会という面でも、楽しみにしておりました。
2021年3月期は、終わってみれば、コロナ禍で先行きが不透明な中でも何とか成長することができました。皆さんのお力添えのもと、目の前のお客様の役に立つことで実績を積み上げていった成果と思います。今後は確実な成長を続けつつも、コロナ禍から回復することを期待して、日本のエンタメ産業に対する貢献を盛り込んで行こうと考えております。
なお、KPIは今後も粗利で、これは変わらないかと思います。SAKaaS(サクラス・アズ・ア・スポーツ)などと言っていますが、「ビジネスアスリート」の集団として活動していく上で、社会への貢献が客観的に可視化され、定量化されるという仕組みを持っているというのはサクラスのユニークな点だと自負しています。今後も令和の会社組織あり方を進化させていきます。
顧客企業へのデリバリーにおいても、この1年はある程度提供サービスを絞ってきたことで、付加価値を生むプロセスも洗練されてきました。そうした「サクラスWAY」もますます高度化させていきたいと思います。
ーー次にサクラスの選手(学生インターン)紹介があった。そこでこんな一幕があった。
古賀:古賀です。これまではページ制作事業のキャプテンを担当していたのですが、最近は学生役員という立場になりECチームのマネジメントを行っております。
株主:以前の交流会のときにはなかったキャプテンの上に新しく役員という役職ができたんですね。
古賀:上というよりは、また別の仕事というイメージですかね。キャプテンは最低限の納期や品質の担保をしていますが、役員は皆アップサイドをどうするかを考えていると思います。
西:現在は粟根、古賀、私の3人が学生役員をしています。
株主:役割が違うということなんですね。ありがとうございました。
ーーその後に株主の方々からいくつかの質問があった。
株主:SNS広告代理店市場における"サクラス"と大手の違いは何ですか?
中村:SNSの利用時間が長い学生がSNSを運用しているという点が違う部分であると思います。
粟根:学生主体であることによる手数の多さがメリットだと思います。
村下:細かくPDCAを回すことができている点だと思います。
池上:インターネットはリアルよりも結果のフィードバックを得やすい。実行専門になるだけでなく、細やかで高頻度なPDCAは大事にしていますね。
古賀:独自のポイント制度で競争心を持ちつつも、チーム制度の協力による対応力の高さがサクラスの強みになっていると思います。
田中:小規模だからこそスピード感の速さが強みだと思います。納期よりも早く納品したり、手数が多いことによって大手との差別化として訴求できる気がします。
池上:実際に最近も、従来先の返事や対応が遅いという理由でサクラスに乗り換えてくれたってことがあったよねね。
株主:スピード感があって、実際にスピードが早いっていうのも差別化要素なんですね。
西:いわゆるオタクがいることによって、専門性が高まり質の高いターゲティングができるようになっている点だと思います。
池上:大手にもオタクはいるかもだけど、僕らのネットワークも、なかなかだよね。個人事業主としてこれまでに仕事をした人は100人以上。その中には、BLが好きな人とかハロプロが好きな人とか、TikTokerとかYouTuberも、もちろんいる。そういう人たちに専門性を発揮してもらえるのは強みかもしれないですね。
池上:どうしてもプロセスに関してのことが多くなってきてしまったね。
株主:みなさんがあげてくれた「プロセス」の違いをリストアップしてみてください。そのうえで、そのプロセスの違いによって結果、成果がどのように変わってくるかが整理できるようになるといいと思います。
池上:交流会後の宿題としてまとめておくことにしましょう。
株主:SNS広告が成果を発揮するために必要な要素はなんですか?
粟根:クリエイティブよりも「誰に」届けるかっていうターゲティングを適切にすることが大事だと思います。
池上:適切なターゲティングをすることで絶対買わない人に届くことが減っていき、広告の効果が高まっていきますね。
株主:細やかなPDCAとして、実際に行っていることはなんですか?
中村:日次で広告をチェックしているのはサクラス独自に行っていることかもしれません。
池上:大手のひとはいそがしくて毎日チェックとかはできてなさそうだよね。そういう意味では、日次のチェックはサクラス独自かもしれないね。
株主:改めてサクラスの強みは何ですか?
碧羽:一人ひとりが当事者意識を持って仕事をしていることがサクラスの強みであると思います。1つの案件に対して最初から最後まで1人が対応することで、その案件に対してどうしたら効果が上がるかなど考えながらできて成果が出しやすいのではと考えています。
池上:これは当たり前のことなのかもしれないけど、当たり前のことをきちんとやることはすごく大切。大手だと1つの案件に対して、そこまで愛着持ってできない、というジレンマもある。きちんとやれているのはサクラスの強みなのかもしれないですね。
社会人コーチ:サクラスの評価制度によってメンバーのモチベーションが高く、広告の品質を担保する上での人員のクオリティが高いところが強みだと思います。
ーー最後に株主から、今後のサクラスへのメッセージがあった。
株主:「学生だから」っていうのを気にしすぎず自信を持って仕事をしてほしいなと思います。
池上:オトナたちからは、学生は有り余る時間がたくさんあるから物量で何とかすると思われがちだけど、実際には今の学生は予定ギチギチで忙しい。だとすると「学生だから」は強みにならない。何か別の説明ができるようになるといいですね。
株主:インターンだからこそ、フルタイムではできないような本質的な仕事ができるような仕組み、環境が整っていて質の高いチーム作りができているんだなと感じました。
池上:ご期待に応えられるようにがんばります。本日はこのような機会をいただきありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。
ーーこうして第2回株主選手交流会は幕を閉じた。
前回に引き続きオンラインによる交流会となったが、オンラインならではのチャットでの議論の盛り上がりなどが見られた。当初の予定を少し押してしまうほど議論が白熱し、学びある時間となった。株主の方々との交流を通じて、普段自分たちが当たり前に行っているようなことが他社と比較しても強みになりうるということが確認できた。
これからも新しい働き方を体現していくだけでなく、エンタメ産業に対して価値を届け続けていく。
(文/二川誠也=慶應義塾大学4年)