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Baby教室シオ

提案『自然体験で観察力を獲得せよ』

2021.09.27 00:00

優れた力を持つ子の多くが観察力に秀でています。そしてその観察力を持っている子の多くが自然体験を行っているようにも感じています。おそらく美しい光景や風景を多く目にし自然界から予測しない動きを目にしているからではないでしょうか。

自然界から刺激を受けると単にものを見たり何となく眺めて終わるわけではなく、対象物が視界に入り「何が起きたんだろう?なんだろう?、どうなるんだろうか?どのように変化するのだろう?」とじっくりと見ることに繋がり、そして意識して見ようとしていることを無意識のうちに行います。

そうすると見えなかったものが見えてきたり、知らなかった事実に気付かされたり、新たな発見をしたりと興奮や好奇心、興味に繋がりやがて知識の獲得へと移行していきます。これこそ金子ミスゞのような『不思議に思う感覚』が研ぎ澄まされていくことになるといっても過言ではありません。

観察力を身に付けていると今まで自分自身が生活し学んだ知識や知恵が日々更新されていくため、日々の思考力が鍛えられるだけではなく、知識や知恵の更新のみならず記憶力の鍛錬にもなります。自然観察を通して固定概念を捨てて実際に目にした事をありのままに受け止める力は、頭と心の柔軟さにも繋がるので頭の回転が良くなるのも頷けます。また心穏やかな子、やる気に溢れている元気な子に育っていきます。

自然界での観察力を身につけた子は、多少の失敗も気にせず気持ちのコントロールの切り替えが上手で自分自身の意見を持ち、自分自身の意思で決断し行動しものごとを解決していく力も持っています。

子供の頃に培われる本物の観察力は人工物からは育ちません。(化学実験等は乳幼児の生活に直結していないため含んでいません。)

この観察力は時間と共に刻々と変化する自然界に存在するものや命あるものから予測不可能な動きや反応などに刺激を受けて育つものです。つまりじっくり見ていなければ見逃してしまうものに気付けるかどうか、その積重ねの差が能力の差として出てきてしまいます。よって動植物や自然事象に関するものを目にする機会の多い自然体験をさせ、観察させる経験が多ければ多いほど磨かれ子供がイキイキとしてきます。

昨今は残念ながら昆虫に触れないお父様もいらっしゃるので子供の頃に行うと良い貴重な経験自体を子供に与えるチャンスが無く、その重要性を説いても受け止めてもらえないことが残念に思うこともあります。これからの時代、自らの思考を意見として述べる時代ですから思考の源である観察力は必須ということになるのです。

そのためには是非生き物、植物、天体などに興味を持たせる機会を設けて欲しいものです。