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BELL MOTO Ⅲ貰った話

2021.08.31 04:01

ヘルメットが増えたので紹介しようと思う



時に2021年8月末

筆者の彼女が兼ねてより欲しい欲しいと言い続けていたヘルメットを購入した

物は「BELL MOTO Ⅲ」

アメリカ製のヘルメット故に日本製とのサイズ感の違いから試着は必須である

そしてBELLのヘルメットが試着できるお店へ向かうものの、なんと休業日

また出直す物と思っていたが、彼女はその日の夜にインターネットで注文

その翌々日には自宅にヘルメットが届いた

大はしゃぎな彼女

自宅の玄関で靴も脱がずに開封の儀を執り行い、早速ヘルメットを被ってみる


彼女「.......キツい」

そう、尋常じゃなくキツいとのこと

こめかみ付近が締め付けられて頭痛がするとのこと、そして筆者も被ってみる


筆者「アッ...ピッタリ」

筆者「めっちゃカッコいい」

筆者「えーこれ欲しいな」

彼女「......」


暫しの沈黙ののち

彼女「あげるよ、ソレ」

筆者「ん???」

彼女「その代わりにお返し期待する」

筆者「オオ....マカセロ」


これは試着している筆者の写真


そんな訳でヘルメットが増えました

BELL HELMETS


1923年創業のベルオートパーツ社に勤めるロイ・リクターは、1954年にヘルメット部門を設立した

背景には当時の4輪用のヘルメットについてより安全なヘルメットの必要性を唱えていたことが挙げられる、当時のヘルメットの概念はレース用の安全器具という立ち位置でしかなく、そのヘルメットも事故を起こすと頭部に致命的な怪我を負う可能性が高かった

また、バイクのヘルメットの装着義務はなかった時代なので一般のライダーからするとヘルメットというのは軍人やレーサー等が被る代物だったのであろう


1954年にスタートしたベルオートパーツ社のヘルメット部門では、

まず、世界初のポリウレタンライナー構造を採用した「500」を発表、1956年までにベルオートパーツ社の予想を上回る販売数を記録した事から翌年の1957年に「BELL HELMETS」社を設立した

同1957年に「500」は「500-TX」に継承され、これが後に伝説的な人気を誇るベルヘルメットの原型となった


時は進み1967年、当時のフルフェイスヘルメットは四輪用しか存在しなく、視野の狭さからバイク用には適していなかったが、ベルは広い視野を確保しつつ、高い信頼性と造形美を併せ持ったヘルメットを開発、アメリカ最高峰バイクレース「INDY 500」のプロドライバーに愛用される事となった

そして当時はバイクブームの全盛期、世界初の二輪用フルフェイスヘルメットは「STAR」の銘を授かって市場に投入、INDY 500のプロレーサー愛用とあって爆発的な人気を呼んだ


1970年代に入ると当時人気の高かった二輪車のオフロード用の市場に参戦

1975年に「STAR120」をベースに開発した「MOTO STAR」を発表

これは史上初のオフロード用フルフェイスヘルメットであった

そして1979年に本ブログの主役「MOTO Ⅲ」が登場することになる



超長い前書き終わり

外見

1979年に登場したMOTO Ⅲの復刻版であり、素材はファイバーグラス製でできている

↑とりあえずAmazonで適当なゴール買ってみた、GOHAN?



インナーはテリー布製


D環にはモデル名


バイザーは5点のボタン式で装着する

かなり強力なボタンで並大抵の事では外れないだろう


顎付近にはエアーインテークホールがある

開閉できるようなギミックはないので常に風は入り続けるので冬場は対策が必要




ヘルメット後部にはBELLのロゴとDOTの表示


装着感

BELLのヘルメット全般に言える事だが、設計はアメリカであり、シェルが非常にタイトな作りになっている

国産メーカーやAGVのアジアンフィットモデルとは異なりこめかみ付近が非常にキツいが、頬の圧迫感はさほど感じない



私はSHOEIのグラムスターも併せて使用している、こちらはMサイズでジャスト

SHOEI グラムスターのレビュー

MOTO ⅢもMサイズでジャストフィットなのだが、

読者の方がSHOEIでMサイズでもBELLでMかどうかは分からない


もうこの際に筆者の顔のサイズを公開するので

参考にして欲しい

これでMサイズはピッタリぐらい

インカムを装着してややキツいぐらいか


使い続ければ中のクッションが馴染んでくるのでアタリは減っていくと思う


使用感

バイザーが付いているので120km/hで走行中に少しでも上を向くと首が持っていかれそうになる、

またバイザーはヘルメット正面で気流を生む為、高速走行中はゴーグル必須

意外にも風切り音はあまりせず、インカムのスピーカーからの音も明瞭に聞き取れる

顎下がガラガラなので下からの風の流入がある


ファッションとしてのヘルメットが性能で国産のスポーツ用フルフェイスに勝てるわけないと踏んでいたが、全体的な印象として「思ってたよりは性能悪くない」


インカム問題

お洒落なヘルメットあるある

「インカム付けたくない」

と同時に、タイトなシェルのMOTO Ⅲにインカムのスピーカーを内蔵させたら死ぬほどキツくなるのではないかと不安があった


でもまあインカム無しでは不都合も多い、

通勤でバイクに乗る筆者としては是非欲しいところ


そんな訳でB+COM SB-6Xを装着

MOTO Ⅲに装着するにあたって、

SB-6Xの標準スピーカーでは厚みがありすぎて装着時に耳と干渉する

そこで純正オプションの小型スピーカーを購入、

厚みは標準スピーカーの半分ほど

音質はやや下がるが、問題なく装着できた


またマイクはヘルメットの顎裏に両面テープで貼り付けるのが一般的だが、MOTO Ⅲの顎裏の素材は両面テープと相性が悪い、

3Mの強力な物であったとしても直ぐに剥がれてしまう

なのでとりあえず結束バンドで固定した


通話はギリギリ可能なレベル

顎付近に巨大なエアインテークがあるので風はかなり流入してくる

その風をマイクが拾ってまあまあな雑音が乗る


似合うバイク

そもそもオフヘルというぐらいだからオフロード用

MOTO Ⅲが登場したのは1979年

当時人気のオフロードバイクといえば、HONDA XL250sやYAMAHA TRAIL 250あたり

先祖にこの辺りのバイクを持つ現行車種達にはもちろん似合う


SNSでは「オフヘルバイザーレス会」なる会がありそこではSSやネイキッドやアメリイン、カフェレーサーまで多種多様なバイクとオフヘルの組み合わせ写真が見れる

↑Vitpilen 701とSHOEI EX-ZERO


オフロードのみならずVitpilenをなどのカフェレーサーで愛用する人も多い

ファッショナブルなヘルメットとしての地位もある程度獲得している



まとめ

価格は4万円ほど、クラシカルなバイクやカフェスタイルにお乗りの方、おすすめです


あと試着は絶対しましょう