シルバーバーチQ&A 18
●シルバーバーチとは……モーリス・バーバネルという人物を霊媒として、1920年から60年間にわ たって霊的教訓を語り続けた古代霊の仮名で、3000年前頃、つまりイエス・キリストより1000年前 に地上で生活したという英知の塊である崇高な存在。
⇒スピリチュアリズムを現世に広めた第一人者であり、江原啓之さんがスピリチュアリストになった動因でもあるのです。
【シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A】より一語一句カットすることなくシルバーバー チのアンサーを掲載します
●シルバーバーチのお言葉を受容した者は感激して、救われ、地上天国という理想郷の創造と同時 に、自己の魂成長に全身全霊を捧げることだろう。
Q「悪人が健康で仕事も上手くいき、善人が苦しい思いをしていることがよくあるのはなぜでしょうか?」
A『自然の摂理を地上界の現実に照らして判断するのは、基準があまりにお粗末過ぎます。
地上人生は途方もなく巨大な宇宙人生のほんの短い一面に過ぎず、個々の生命は死後も永遠に生き続けるのです。が、それはそれとして、地上の現実を、今おっしゃったような表面的な実情で判断してもよいのでしょうか。
心の奥、魂の中枢、精神の内側までのぞき見ることができるものでしょうか。一人ひとりの内的生活、ひそかに抱いている思い、心配、悩み、苦しみ、痛みがわかるものでしょうか。
わかるのはそのほんの一部でしかありません。実際は、あらゆる体験が魂に刻まれているのです。
楽しみと苦しみ、喜びと悲しみ、健康と病気、晴天と嵐の体験を通して、霊性は磨かれていくようになっているのです』
Q「人生の教訓が愛と哀れみを身につけることであるなら、なぜ大自然は肉食動物という、むごい生き物を用意したのでしょうか?」
A『大自然が悪い見本を用意したかに受け止めるのは間違いです。
大自然は大霊の表現です。大霊は完全ですから、大霊の用意した摂理も完璧です。
大自然は、その摂理のおもむくままに任せれば、必ずバランスと調和を保つようにできています。
ですから、人間が大自然と調和した生き方をしていれば、地上世界はパラダイス、いわゆる神の王国となるはずです。
たしかに、肉食動物はいます。が、それは適者生存という自然のおきての一環としての存在であり、大自然の一側面に過ぎません。全体としては「協調・調和」が自然のあるべき姿です。「共存共栄」と言ってもいいでしょう。
人間がきちんと手入れをして自然と調和していれば、素晴らしい庭になることでしょう。実はほかならぬ人類こそが、地球上の最大の肉食動物なのです。年百年もの歴史のなかでこれほど破壊的な創造物を私は知りません』
Q「若いときに犯した罪の償いを、死んで霊界へ行ってからさせられるということがあるのでしょうか? 地上にいる間に償いをさせられることもあるのでしょうか?」
A『すべては環境条件によって決まることです。自分が犯した罪は自分で償う。これは不変の摂理です。魂に刻み込まれた汚点を完全に消し去るまでは、向上進化は得られません。
その過ちがいつなされたか(老いときか、中年か、年老いてからか)は関係ありません。能力のすべてを駆使して償わねばなりません。その努力を始めたとき、あるいはそう決意したとき、あなたの魂のなかで過ちを正すための別の側面が動き始めます。
摂理の仕組みは、そのように簡単なのです。若いときに犯した間違いは、肉体を通して顕現している間のほうが償いやすいでしょう。地上で犯したのですから、地上のほうが償いやすいはずです。償いが遅れるほど修正もむずかしくなり、霊的進化を妨げます。
大切なのは、自分の過ちを素直に悔いて償いを決意したとき、普段から見守っている霊団の者(類魂)が、間髪を入れずに、力添えに馳せ参じるということです。向上進化を志向する努力を、人間界の経綸に当たっている高級霊は、決して無駄に終わらせません』
Q「ペットは死後もそのまま存続しているそうですが、ふつうの動物でも存続しているのをご覧になることがありますか?」
A『あります。現在では犬や猫が人間のペットになっていますが、私たちが地上にいた頃は、ふつうの動物でも、私たちの仲間だったものがたくさんいました。
人間との交わりで個性を発現した動物は、そのままの個性をたずさえて存続していました。もっとも、動物の場合は永遠ではありません。わずかな期間だけ存続して、やがて類魂のなかに融合していきます。その類魂が種を存続させるのです。
大霊の子である人類は、大霊の霊力を授かっているがゆえに、意識がまだ人類の進化の次元にまで達していない存在に対して、その霊力を授けることができることを知らねばなりません。それが愛であり、その愛の力によって、まだその次元に達していない存在の進化を促進してあげることができるのです』