Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

記憶力を高める運動のタイミング

2021.08.27 09:24

今回は記憶力を高める運動のタイミングについてお話をしていきます。

学習と運動がどう脳の認知機能、記憶力に関係しているかについてのお話です。


もともと運動が認知機能にいいですよーというようなことは分かっているんですが、どういうタイミングで行うといいという風なことは分かっていなかったんですね。


高齢期になりますと外出する機会が減ることで、記憶や学習といった認知機能が低下することが知られています。


外からの刺激が少なくなることが大きな要因だったり、歩行距離などの活動量の低下が認知機能に悪影響を与えているということです。


学習や記憶では脳の海馬という部分が重要な働きをしていることは知られていますけれども、この海馬は高齢期でも細胞が再生し続けていることが最近の研究では分かってまして、再生を促すためには刺激を入れていかなければいけない、脳を使ったり、外へ出て運動をすることも非常に重要なことなんですね。


興味深いことに、マウスの実験では豊かな飼育環境(ある程度刺激がある環境)では脳の海馬が分裂して増えていくということが分かっていたんですが、それらを定着させるためには運動が必要だということなんですね。


なので、脳トレをしただけではだめで、運動もセットにしないとその学習効果を定着させることはできないということです。


そこで紹介したいのが、オランダのラドバウド大学の研究で、ヒトの実験で学習活動後に運動を行うことで記憶力を改善させられるのか。どのくらいのタイミングで運動をすれば学習効果、記憶力の改善に効果的なのかというのを調べたものです。


72名の被検者に90種類の絵と場所の関連性を40分間学習したという中々タフな脳トレみたいな学習です。


そしてグループを分けて

と運動のタイミングをずらして脳の状態を調査をした結果、学習後4時間後に運動をした群で、脳の海馬の細胞の活性が高まって、記憶力が良くなっていることが分かりました。


なので、学習してすぐ運動をしても、その学習を定着する効果は得られなかったそうです。


もちろん運動の効果はあります。


今回は脳の認知機能についてのお話です。

学習したものをさらに伸ばそうとか、しっかり身につけて効果を得ようと思ったら、学習後4時間後になんらかしらの運動を行って、脳に刺激を与えるのがいいですよというお話でした。



▼三好拓己の月額オンラインレッスンはこちら↓



▼茨城県各地でピラティスやストレッチのレッスンを行っています↓