『鼬を噛んでくれ』出演者インタビュー①梅田優作
梅田優作さんです。よろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします。
梅田さんは露と枕のお芝居をご覧になったことがありますか?
『煙霞の癖』を観ました。お話がしっかりしていて面白かったです。まさに悲劇だ、という印象でした。
実際に露と枕の作品に参加していく中で、その印象は変わりましたか?
変わんないですね。悲劇だ!って(笑)
演じる役について教えてください!
周囲によくいるタイプのようで、全然そうじゃない人です(笑)
彼は「幽霊が視える」ということ以外にも様々なものを抱えていて、そのせいで何事も諦めてしまった。そんな印象を抱いています。
今まで演じたことのないタイプの役ですし、普段の自分ともかけ離れた人物なので、いろいろなことを感じながら稽古しています。
今回は「幽霊が視える人々」のお話ですが、梅田さんは幽霊を視たことがありますか?
一度だけあります。
教室で帰り支度をしてたんですよ。遅い時間だったんで外は真っ暗で、当然辺りには誰もいなかった。ふっと顔を上げたら、ドアの隙間からスッと手が入ってきて、パチッと電気を消したんです。
不思議だったのは、ふつう、手を伸ばしたら手首や腕が見えるじゃないですか。それがなかったんですよ。ほんとに手だけがドアの隙間から入ってきて、電気を消したんです。だから今でも、あれはたぶん幽霊だったんじゃないか、と思ってます。
おおー・・・すごい。しっかりそれっぽい体験が初回から。
実話です(笑) でも、怖い話自体は大好きです。いろんな人に「怖い話ないですか?」って聞いて、集めたりしてます(笑)
ちなみに、周囲に「視える人」っていますか?
いないです。もしいたらお話聞きたいですね。
「視える」って立派な能力だと思うんですよ。それは僕にはないものだし、僕の知らない世界があるんだなあって思うと、わくわくします。
どういう人にこの作品を観てもらいたいですか?
「自分は周りと違う」と感じている人に観ていただきたいです。登場人物たちに何かしら共感する点を見つけられるかもしれません。あと、怖い話好きな人!(笑)
怖い話が好きな人への見どころを教えてください!
視える五人が「視えているモノ」をどう表現するか、楽しんでいただければ幸いです。
最後に、意気込みをお願いします!
健康に気を付けつつ、がつんと面白いもの作ってやろうと思ってます。よろしくお願いします!
露と枕Vol.6『鼬を噛んでくれ』
作・演出 井上瑠菜
《日時》2021年9月15日(水)~19日(日)
《会場》下北沢「劇」小劇場