[Day1] Vasantotsava 2017 in Delhi
マハーラージ師匠のお誕生日に合わせて開催された春のカタックの祭典「Vasantotsava in Lucknow」については、先日レポートしましたが、今日は毎年恒例のデリーでの同祭典についてレポートします。
まず、今年のプログラムはこちら↓
3日間とも、古典音楽とカタックが中心のラインナップとなりました。今年は2日目の2月24日がシヴラートリー(シヴァ神のお祭り)にあたったため、3日間ともシヴァ神をテーマにした作品が目立ちましたが、インド国内だけではなく、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツからのグループも参加していて、連日バラエティーに富んだ構成になっていました。シヴァ神の「ナタラージ」としての姿は、踊りの神としても知られています。
(写真:ナタラージ)
初日、私はスジャータ・バネルジー姐さんの作品に出演させて頂きました。スジャータ姐さんは、マハーラージ師匠のお弟子さんのヴィジャヤ・シャンカルさん(コルカタ)の元で修業を積まれ、過去25年以上に渡ってロンドンで活動されています。
演目は、ガンジス河とそれを支えているシヴァ神をテーマにした25分の作品「Ganga」(ガンジス河)。スジャータ姐さんのロンドンのカンパニーから3名(うち2名はBBCのダンス・コンペティションで優勝・ショートリスト経験あり!)と、私の通うカラーシュラム芸術学院から12名が参加。事前に、いくつかのパートをビデオで頂き、本番2週間前から、実際の振付・リハーサルが始まりました。
(写真:シヴァ神。頭からガンジス河が流れる(というか噴出)しています。)
今回の稽古場は、RIMPA (Ravi Shankar Institute for Music and Performing Arts)は、デリーの中心、各国の大使館エリアとして知られるチャナーキャプリにある、故ラヴィ・シャンカルさんが創立された素敵な空間で、リハーサルへ向かうのが嬉しくなりました。(写真は、ラヴィ・シャンカルさんの銅像。ヴィディヤちゃんのFacebookから拝借)
同じカタックとはいえ、他の振付家の作品に出演するにあたり、最初は異なったスタイルに慣れるのが大変でした。音楽も振付も純粋な古典カタックではない部分もあり、例えば、途中にピアノやヴァイオリンの音が入っていたり、抽象的だったり、即興で踊ることを求められたりしました。ロンドンのカタック・ダンサーらしいアプローチで、ロンドンに滞在していたときのことを思い出しました。また、25分のピースを12人で踊るので、チームワークが試されました。スジャータ姐さんは、時に厳しく、常に思いやりをもって指導してくださり、非常に勉強になりました。
(写真:リハーサルの様子)
(写真:最終リハーサルの後で。稽古場が八角形(!)だったので、ポジションを掴むのが難しかったです)
会場のカマーニ劇場は、600人ほど収容できる会場で、舞台がとにかく広いので、場当たりと本番では、スペースに注意しながら踊りました。舞台への入りハケも多く、頭も体もフル回転でした。
(写真:本番中の3枚と、本番後)
予めセットしておいた最後に使う予定の小道具を、誰かが持ち去ってしまい、最後のエントリーが遅れてしまったことが唯一悔やまれますが、このような自分のコントロール外のところで起こってしまった問題を、本番中にどう冷静に対処するかを考える良いレッスンになりました。それを抜かせば全体的には大きなミスもなく、今出せる限りの力を出し切れたかなと思います。かけがえのない経験の場を頂き、ただ周りの方々に感謝、感謝です!!(Day1は出演し、他のグループのステージを拝見できなかったため、出演日記となってしまいましたが、ご了承ください。)
([Day2] Vasantotsava 2017 in Delhiへ続く)
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