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[Day3] Vasantotsava 2017 in Delhi(終)

2017.02.26 22:01

(1日目の様子はこちら。2日目はこちらからご覧ください。)

3日目のプログラムは、以下に加え、マハーラージ師匠のお孫さん、ラーギニーちゃんとシンジニーちゃん+4名の生徒によるプレゼンテーションがありました。

特筆すべきは、黄金時代のマハーラージ師匠のお弟子さんで、長年に渡り国立カタック・センターで教鞭をとられているマールティー・シヤーム姐さん、カナダのスデーシュナさんとドュエットを披露されたアヌジ・ミシュラーさん、それからマハーラージ師匠のお孫さんたちによる演目とマハーラージ師匠ご自身のパフォーマンスです。また、アメリカからツアーにいらしたカター・ダンス・シアターの皆さんの作品は、超異色で刺激を受けました。

まずは、マールティー姐さんのパフォーマンス♡シヴァ神をテーマにしたグループ作品と、ほとんどソロのトゥムリーを披露されました。上手の端っこの座席から見ていたせいか、何となくいつもの活気が見られなかった気がしましたが、いつもながら非のつけようのない身体の動きに目を奪われます♡一番初めにインドでカタックを教えてくださったのが、マールティー姐さん。いつ会っても笑顔で温かく優しく声をかけてくださって、ありがたく思います。楽屋では、一昨日の舞台に来れなかったことまで気にしてくださって、恐縮でした。

続いて、アヌジ・ミシュラーさん。先日のラクナウーのVasanatotsavaで拝見して以来、虜になってしまいました。力強い14拍子で、エネルギー溢れる手足の動きと、超絶安定した旋回を披露されました。パートナーのスレーシュナさんは、カナダの方だそうで、確実なフットワークが見事でした。(映像は手に入らずです、ごめんなさい。)


それから、超異色だったアメリカのカター・ダンス・シアターの皆さん。アフリカ系のアメリカ人の方たちによって結成されたグループのようで、音楽、演出ともに、アフリカン・アメリカンな雰囲気でした。マハーバーラタを、語りや音楽、歌などを入れて表現した作品で、現代オペラのようでした。女性の歌手の方1名と、男性の歌手兼語り、そして男性のキーボート兼コンピューター操作の計3名が音楽を担当し、クリシュナやダイスを振る悪役(シャクニ?)などの4名がアメリカからやってきて、群舞はインドのベンガル組で構成されていました。この異色感は、言葉では言い表せないので、この動画をご覧ください。この作品は、カジュラーホー・フェスティバルでも上演され、後日デリーのIHCでも公演予定だそう。

そして、マハーラージ師匠の長男ジャイキシャン・マハーラージさん振付で、その息子さんトゥリブーヴァンくんほか、国立カタック・センターの6名が出演された作品。こちらもシヴァ神をテーマにされていました。上手側の3列目から観ていたのですが、ライティングの演出効果による変な光の反射で目がチカチカしてダンスが見えにくく、正直コメントできるほど集中してダンスだけを見ているのが難しい状態でしたが、個々のダンサーの皆さんの実力の高さと迫力が伺えました。(映像が長すぎてアップできないので、以下のイメージからご想像ください…)

そして、マハーラージ師匠のお孫さん、ラーギニーとシンジニー+4名の生徒によるプレゼンテーション。2人3組に分かれ、それぞれの組が12拍子、10拍子、14拍子の純粋舞踊を2,3個披露しました。当初リハを拝見したときには、レヘラ(旋律)もタブラ(太鼓)もなしで、各拍子の強拍と弱拍を変えた手拍子で拍を取るというユニークな試みだったのですが、やはり直前過ぎてそれはリスキーだったらしく、ラリーだけがレヘラ&タブラなしで披露され、その他のアイテムは通常通り踊られていました。そして、舞台にシャーシュワティー姐さん率いる手拍子グループが、通常のテーカーとは異なった方法で拍を取っていました。杖は、それぞれの拍子の強拍、弱拍を示すために使われていました。(動画は、ムンバイーのバクティーちゃんと、シンジニーちゃんの10拍子)

そして、フィナーレは、もちろんマハーラージ師匠のパフォーマンス。♪サーウラー、♪ダーエ・カホー、そしてこれから来るホーリーの季節に合わせて♪デーコー・ホーリー・ケー・カナイヤーの3曲を歌われました。このホーリーの曲のバーヴァを、マハーラージ師匠がされるのを初めて拝見してドキドキしました。最後には、シャーシュワティー姐さんも加わり、盛り上がりました!来るホーリーが益々楽しみになる春の祭典「Vasantotsava 2017」のフィナーレとなりました♡

ご来場いただいた在留邦人の皆さま、ありがとうございました。


【おまけ編】

(その1)祭典開始数日前に依頼され、ボランティアで会場に下げられたこのバナーをデザインしました。カタックのための奉仕や協力も修業のうちとのことで…。

(その2)カラーシュラム芸術学院の生徒は、春の色である黄色やオレンジのサリーを着てゲストをおもてなしします♡私は去年から奮発して自前のシルクコットンのサリーを買いました♪ サリーの着付けも、少しは慣れたかな?

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