治本、治標、局所
つながっていますので前回の記事もよく読んでくださいね。
治本法、治標法、局所法
という言葉が東洋医学の中にはあります。
よく体質改善と言いますが、体質なんて変わることはありません。
咽の弱い人は一生を通して咽が弱いのです。
エネルギー保存の法則と同じようなものです。
その人のエネルギー量は一生変わらない。
その人の顔が変幻自在に変わりますか?
もし変わったら困りますよね。
もちろん小さい時と高齢になってからではある程度は顏も変わります。
でも基本的な顏は変わりません。
顔の丸い人が急に細長くはなりませんよね。
体質改善をすることなんて、本来無理です。
顏を変えることと同じと言っても過言ではない訳です。
だから漢方は体質改善するから長期に飲まないと効き目がない!!
なんて思っている人がいたら大きな間違いですよ。
漢方薬で肝臓障害起こす人もいますからね。
薬は漢方薬でも西洋薬でも同じで長期に飲むものではありません。
体質改善ではなく、体質によって起こる現象を最小限にする。
これが一般的に言う体質改善の意味ですからね。
これ間違って貰ったら困ります。
話しを元に戻します。
治本法というのは体質改善的な調整法と考えて貰ってほぼ間違いない。
ある場所を刺激すると全体に波及するポイント
みたいなものです。
漢方薬ならこれこれの体質だから、これこれの漢方薬を飲んでみてください。
という感じですね。
当然ですが鍼なら刺激場所は一箇所か二箇所です。
漢方薬でも単一処方か二剤程度の合方です。
つまり少数の刺激で全体へ波及する刺激と言えます。
これにはある程度のパターンがあります。
だから学問的です。
でも鍼灸治療の中ではこれが非常に難しいとされています。
なんで?
って思うんです。
人の顏の違いってすぐわかりますよね。
それと同じで、ちょっと観察すれば治本法を見つけることは、素人でもできますよ。
脉診でも腹診でもポイントさえつかめばそんなに難しいものではありません。
それより問題なのは治標法と局所法です。
超難しい!!
一つ一つ説明していきます。
如何に難しいかがわかります。