治本、治標、局所のまとめ
治本、治標、局所の説明を何回かで書いてきました。
東洋医学の極意は治標法と局所法にあると書きましたが身体の声なき声を聞かないとパターンがないので判断できません。
ある程度のパターンはありますが、その人の身体に聞いてみないとどれとどれが今一番適応であるか?
という関係性がサッパリわからない。
何処にでてくるのかわからないのです。
そしてそれには順番がある訳です!!
これも更に難しくなる要因です。
どういうことかというと、局所法をやってからでないと治本法がでてこない。
とか治本法をやってからでないと局所法がでてこない。
というような現象がある訳です。
つまり治療する順番がとても大切ということが言えます。
それを無視すると良くならないだけでなく逆に悪くなって余計に複雑化していったりします。
今まで書いたことを考えて頂ければわかりますよね。
治本法を行うには治本法を行う状態でないとできない。
治標法を行うには治標法を行う状態でないとできない。
局所法を行うには局所法を行う状態でないとできない。
一般的な鍼灸の考え方では、まず治本法が先です。
体質改善みたいな方法が優先されます。
以前の記事を読んで頂いたらそれは間違いであることに気づいてもらえます。
しかも局所が数個あってそれを除去しないと治本法が治療できない。
なんてことも普通にあります。
それを無視した方法が方法論です。
つまりパターン認識です。
それの最も顕著な例がエビデンスによる治療です。
パターン認識はとても必要な概念です。
しかし、それだけでは治療できない症状が沢山ある訳です。
身体にキチンと問い合わせてから行う必要があるということです。
それ無視したらあかんやろ~!!
普通にそう思います。
それってなんでみんな考えやんのかな~?
ホントに不思議でたまりません。
この図をよくよく見てくださいね。
身体に起こる異常部位は、この図のような関係性を持っています。
この関係性があるという認識をすることが基本的な構造を把握するということです。
基本的な構造を理解せず治療に望むとバラバラになってしまい結局何をしているのかわからなくなってしまいます。
是非、治療家の方は注意して下さい。
そんな勉強会をやっていますので興味のある治療家の方は是非参加してみてください。
医師、歯科医師、看護師、理学療法士、鍼灸、接骨等々様々な方が参加されています。
どんな科であっても無関係です。基本的な構造さえ理解すれば困ったときにどうしたら良いのかがわかります。
治療は哲学や思想、宗教を含んでいます。
身体を観察することはこれらを把握することにもつながっていきますよ。
様々な方法論をやってもうまくいかなかった方
絶対に新しい目線ができると思います。