音と珈琲 一粒万倍

【夢の対談!】

2021.08.28 01:15

第5波だのと騒がれている昨今ではありますが、波と波との合間の出来事。

『古処』のマスター、ママとはパラゴンの嫁入り以来、家族のようなお付き合いとなり、時折我が家で採れたトマトや、お米などを差し入れ方々お2人の様子伺いへ。。。

コロナ禍の間、ほとんど外出していないとのこと。


コロナも少し落ち着きはじめ、世の中が少しずつ動き始めた頃、私もトマト作業の合間をぬってジャズ喫茶巡りを再会。

その途中で、マスターのお宅へ伺っていた。


「今からコルトレーン・コルトレーン行くとね?連れて行ってくれんね」とマスター。

「喜んで!」

片付けもそこそこに、早速バタバタと準備し、マスターを乗せ出発!

ちなみにママさんは「もうジャズはいらない。行かない」とお留守番。

お店に着くとマスターは車を停める私など気にせず、スタスタと先に店内へ。

車を停め、私が後でお店に入ると、そこにはあり得ない光景が広がっていた。

『古処』のマスターと『コルトレーン・コルトレーン』のマスターがカウンター越しにタバコを咥え対談している!

20〜30年振りの再会らしい。

マスター: 「マスター、モーニンはまだ売ってなかね?」

コルトレーン・マスター:「それはさすがに手放しとらん」

マスター: 「よかったばい」


こんな会話の中に居ることがこのできる嘘みたいなひととき

コーヒーを淹れながらも、すぐにコルトレーンのマスターはレコードを選びターテーブルに乗せ針を落とす。。。

マスター: 「やっぱりカッコよかね〜」

マスター:   「マスター、最近どげんね?』



タバコをふかしながら、ときおりうつむきながらモーニンを聴く。

何も言わずそっとコーヒーを出すコルトレーンのマスター。


こんな奇跡のような夢のようなカッコイイ2人を眺め、あまりの異空間に私はそっと引き下がり、その異空間を目に焼き付けた。

ジャズ喫茶全盛期を味わい、楽しんできたであろうジャズ喫茶のマスター達

もちろん、苦労も沢山経験したに違いない。

私も盟友を見つけて、30年後ぐらいにはこんな素敵な『再会』のリクエストをカッコよくできる「ジャズ喫茶のマスター」になりたい。