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世界のカピバラニュース

2021.08.28 04:59

カピバラの故郷は南アメリカ大陸の東、ブラジルやアルゼンチン、パナマなどアマゾン川流域の温暖な土地。

その土地は先の山火事や人間による開発で年々狭くなっています。


さて、アルゼンチンの新興高級住宅地で起きているカピバラに関するトラブル。

野生のカピバラの群れが街に出没し、ゴミを荒らすなどして住民を困らせている模様です。

ペットの犬が襲われて怪我をしてしまう痛ましい事例も。

大人しく人にも慣れやすいカピバラですが、そこは野生動物。

鋭い前歯は脅威です。


たくさんのカピバラが街中を歩いている様子を見て、カピバラ好きの私としてはまず可愛い!という感想を持ってしまいました。

でも、カピバラ好きでも何でもない人から見たら怖い光景です。

カピバラって大きいんですよ。

成獣は60キロくらいになりますから。

それが群れをなして家の周りをウロウロしているのは恐怖でしょう。


この住宅地、元々は野生のカピバラの生育地でした。

開発で住む場所を追われたのはカピバラたちの方だったのです。

カピバラ的には自分たちの土地に戻ってきただけなのかもしれませんね。


私の暮らす北海道でも、人と野生動物との共存は身近なテーマです。

この地を開拓してくれた先人たちには感謝しかありません。

しかし、元々は動物たちが暮らしていた土地。

住まわせていただいている、という気持ちは常に持っていたいと思います。


ちなみにアルゼンチンの公用語はスペイン語で、カピバラは現地語で「カルピンチョ」といいます。

響きがかわいい。

そして、アルゼンチンのお隣、ウルグアイではコインにもなっているんですよ。

南米の人にとってはとても身近な動物なのかも。


リンク先の動画に怪我をしている犬が出てくるシーンがありますので、ご注意ください。