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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ⑩)

2021.08.28 11:35

「こんばんは!たぁくんいますか?」




素足のまま玄関に立ってドアを開けた乃愛の目の前に、満面に笑みをたたえた男の子が現れた。




そのすぐ後ろには、体格が良くて更にニコニコ顔の男が段ボールを抱えて控えている。




「あれれ、陽翔君とパーパ!こんばんは」




「乃愛ちゃん、こんばんは」




「みゃーお‼︎」




猫が甘えた様な返事をして、身を乗り出し陽翔に飛び移った。




「ニャーにゃ、よくわかってるぅ!しばらく一緒に暮らしてたんだもんね」




ニャーにゃがペロペロと挨拶を交わしているその頬を緩ませて、

陽翔は溢れんばかりの笑顔になった。




(やだ、るーたんみたいにステキな笑顔…)




廊下の奥の扉から隆二が顔を出した。




「あ、陽翔くんとパーパ、こんばんは!」




「夜分にお寛ぎのところすみません」




「いえ、ウチは全然構わないですよ!どうかされたんですか?」




「その…先程妻の実家から大量にメロンが送られてきまして、お裾分けに」




「ええ⁉︎いいんですか?いつもありがとうございます」




「ホントだ!メロンのいい香りがするぅ」




乃愛が小さな鼻をクンクンさせる。




「そうなんです。送られてきて早々食べ頃のようで、急いで持って来ました」




「嬉しいな!あの、それが今ちょっと手ぇ離せなくて…どうぞ上がって下さい」




「ああ、いえこんな遅くにご迷惑なのでこれで失礼します」




廊下に段ボールをそっと置いて陽翔の父はペコリと頭を下げた。




「るーたん家(ち)晩御飯これからだし、どーぞ上がって下さいね」




乃愛が促す。




「どうぞどうぞ!遠慮なく。あ!ちょっと失礼します」




そう言うと隆二は慌ただしくバスルームに消えていった。




「パーパ!パンチュ履かないでねぇ、これ着てもいい?」




隆臣の元気な声が響いた。




「直接はやめよう💦」




「隆二!理太のオムツ取ってくれ!」




「待って、あー‼︎リーリー!たっくんのパンツにアヒル隊長入れちゃダメ〜💦」




「ダメダメ言うなっ!嫁」




「るせぃ!雄猫、ドサクサに紛れて腰に触んな!」




バスルームはお祭り騒ぎのようになっている。




「やーね、またラブラブしてる…」




乃愛の言葉を聞いて、ポカーンと突っ立ていた親子もいそいそと動き始めた。




「…じゃあ、せっかくだからお邪魔しよっか?陽翔」




「はぁい!お邪魔します。あ、乃愛ちゃん、ニャーにゃお願い」




「うん!おいでライバル猫ちゃん」




猫を受け取って、先に廊下に上がろうとする乃愛の肩に陽翔が触れた。




「乃愛ちゃん、待って」




つづく






※大変お待たせしました。

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