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Baby教室シオ

おもちゃ『前菜作り』

2021.10.28 00:00

日頃からなるべく本物に近いクオリティーの高いおもちゃを選ぶようにしています。今回使用するものもより美しいものとしてドイツ製の小さく可愛いものばかりです。レアなもので紛失した場合には入手困難なため貸し出しはできませんが、レッスンでその楽しさを味わってもらえたらと思います。

今回このおもちゃを使用し前菜作りに勤しんでもらいます。ワインに合うように何パターンも作ってもらう目的は、自らの思考アイディアをたくさん生み出せるようにすること。

思考の練習、ひらめきの獲得、そしてもうこれ以上思い浮かばないという極限の経験をさせること、あらゆる角度からの思考に努めることにあります。所謂アウトプットの練習になります。但しアウトプットを増やそうとすればインプット量が必要になるのは必然です。日頃からいろいろな食材に触れたり、その断面を見たり、食材の盛り付けをお手伝いさせたり、丁寧で美しい盛り付けのレストランに連れて行く経験もいいかもしれません。

イタリア国旗をイメージした白のモッツァレラチーズ、赤のトマト、緑のルッコラでカプレーゼをイメージしてみました。水牛のミルクで作るモッツァレラを久しく食べてないので早く本場に行ける日が来ないかな・・・そんなことを想像し撮影しながら楽しんでみました。


グリンピースや人参の嫌いな子は多いものですがおもちゃなら楽しめ、食わず嫌いの子は遊びの中で苦手な野菜を取り入れると案外食してくれるようになります。

人参のグラッセとグリンピースの前菜は転がるので盛り付けるのに苦戦しますが、飾りたてるイメージを出してみました。転がらないようにするためにはどうすべきかと思考するのも学びです。


「シャキシャキと音がしそうなレンコンだ」なんて言葉が出てくるとレンコンを食した経験が活かされる瞬間です。また「穴のあいたレンコンさん」と歌い出すかもしれません。ふとした時に発せられる言葉の中にはそれまでに培ったものが出てきます。その多くが経験から生まれるものなので五感を活用した経験値を上げて欲しいものです。

盛り付けをどう見せるのかを考え始めると見え方に変化が出てきます。その意識が無いままだと子供は平面的に載せがちです。立体的に盛り付けるにはどうしたらいいかを少し考えて四方八方からの視覚を考え楽しんでもらいましょう。

実際におもちゃを使用して載せ方を工夫する方法を行いますが、料理本を活用して絵本を見るかのように視覚からのインプットもできます。私は子供に『美しい盛り付け』『美しい器』という主婦やプロ向けの写真本を見せていました。それなりに成果はあるように感じています。

盛り付けの遊びを繰り返すとレストランでの食事やお惣菜コーナーの盛り付け、お友達のお弁当も気になり始めます。視覚的刺激が増えるので美味しそうという色彩が分かり始めます。すると試しに食べてみようかと心の変化が起きたり、稀に好き嫌いが減ることがあります。また視覚認知や立体的配置の美的センスを磨くことにもなります。

昨今は芸能人の方々がインスタグラムでご自身のお食事や子供のお弁当をアップしていますが、私が断トツに美しい盛り付けをしていると感じるのはタレントの渡辺美奈代さん。彼女の盛り付けは色合いも美しく、このお弁当でお育ちの息子さんは小さい頃から美的感覚を身に付けているのだろうと感じています。皆さんも一度はご覧になると刺激をもらえるでしょう。とにかく美しいもに触れるということは豊かに、時に品の良さも身に付けることができます。