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イギリス紀行12

2021.09.11 06:00

その夜は再びピカデリーに出た。そしてライオンキングを観劇。今思うとかなり精力的だ。でも海外にいるのだから、時間が惜しい。次にいつロンドンに来ることができるか分からないのだ。今まで二度以上行ったことがある海外の都市は、ロス、ロンドン、ソウルくらい。あとは一回、またはほとんどゼロ(三度以上となるとロスしかない)。だから来たときにはいっぱい見学し、見て回りたいというのは人情である。前回ロンドンに来たときに「キャッツ」を観劇し、本場の内容に感動し、初めてミュージカルっていいもんだと思った。だから今回もぜひミュージカルを見ておきたかった。


世界中から客が集まるせいか、ひとつの出し物をひとつの劇場でほぼ一年中上演してる。それは観客にとってはもちろん、演者にとっても素晴らしいことだろう。人気があるかどうかにもよるだろうが、「キャッツ」「ライオンキング」「オペラ座の怪人」などは超ロングセラーである(最近では「キンキーブーツ」などもある)。イギリスにはアンドリュー・ロイド・ウェーバーという素晴らしい作曲家が登場した。有名な「キャッツ」の「メモリー」など大好きだ。いっぱい名曲を書いている。彼のおかげでイギリスがミュージカルの国になったといっていい。元々ニューヨーク・ブロードウェイがメッカなのだが、ロンドンだって今や負けていない。


日本では劇団四季が有名だ。自分の姉などは「キャッツ」や「ライオンキング」が劇団四季のオリジナル作品と勘違いしていた。もちろん本場はここ、ロンドンである。それほどミュージカル好きってわけでもないので、劇団四季も見たこともなく、比べることもできないが。それでも本物を見ることは、「向学」のためによいことである。絵画などもそうだが、本物を見ることで心の目を養うのだ。早めに映画祭会場を出なければいけなかったので、少し後ろ髪をひかれながらではあるが出かけた。