D氏はインパチェンスかしら
オラクルカードリーディングの風花Yokoです。
少し前に、メンタリストを標榜する方が、ホームレスは排斥すべしと過激にアジテーションして問題となりました。
奥田知志牧師が代表を務める認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」が学びの場を提供すると発表し、その後の様子がわかりませんが、どんな展開になったでしょうか。
いろいろな意味でおかしな発言だと思いました。
残念なことに、おそらく多くの人が、ホームレスは人生を諦めたダメ人間、怠惰な人間、とみているのではないかと思います。そして、生活保護のお金をギャンブルや酒につぎ込んで遊び呆けている、と非難する人もいます。実際、Dさんの発言に共感するコメントはたくさんありました。
でも、生活保護を受けなければならなくなった人は、大半が、止むに止まれぬ事情でそうなったのです。
ホームレスになるのも、怠けていたからではない。
それなりの理由があるのです。
ある人権保護団体の方に聞いたことがありますが、ホームレスになった方たちのなかには、心の病を抱えている人もいるそうです。
精神的な問題があるのに、それを相談する相手が見つからず、何もかもがうまく行かなくなって路上生活に流れ着く、ということでしょうか。
「抱樸」は、「誰も取り残されない社会」を作るべく、生活支援やホームレス支援を行っています。
不安にかられたり、人間不信に陥った人に寄り添うのは、とてもたいへんなことです。心が病んでいる状態の人は、他者を信用できないし、自分の意思もふらついて、差し伸べられた手を振り払ってしまうこともあるから。
裏切られても、無視されても、寄り添うって、なかなかできることではありません。
でも、いちばん苦しいのは、たぶん本人なんですよ。
私の叔母は、一時期、人の愛情をすべて拒んでいました。
夫に精神的虐待を受け、病気になり、誰も信用できなくなって、私たち身内の言葉も心に入っていきませんでした。仕事も続かず、うまくいかなくなると実家でふて寝をする。
ただのお荷物みたいになって10年ほど過ごしたでしょうか。
でも、諦めずに関わっていったら、晩年には「心」が蘇ったらしく、子どもたちや孫たちと、幸せな時間を過ごしていました。そして数年後、この世を去ります。
諦めなくてよかった、と棺の中の穏やかな顔を見て安堵のため息が出ました。
例の発言をした彼自身が、なにか欠落した人生を歩んできたようにも見えます。
自分の意見が正しいと信じており、傲慢で短気。繊毛がないから、人を理解しようと歩み寄る気はありません。同じような意見の人と群れていないと安心できない。
これってネガティブ思考のインパチェンスみたいですね。その上、信じられるのは権威とお金だけ……。
自分の弱さにも目を向けて、そこから転じて、他者の心や事情にも目を向けることができたら、きっとよいリーダーシップを発揮できるのに。
痛みを自分の身に受けて、理解し、立ち直っていただきたいと思います。