天然石のジュエリー ネックレス ~Vinnare~ 制作話
この作品は、ラピスラズリ、サンゴ、パール、エメラルドを使ったネックレスです。
最初に、素材としてのお話です。
パールの横長形のビワシェイプが気に入っていて、これを使ったネックレスを作りたいな、と思いました。 大まかにデザインをしてから、それに見合う天然石を探しました。
色も何も決めてはいなかったのですが、ラピスラズリのラウンドビーズを見たときに、(あまり見かけないほどの)深い瑠璃色の美しさに一目惚れ!これにしようと、即決しました。
石のグレードも高く、とても質の良いラピスラズリです。 改めて、美しいな~と思いながら眺めていると、古代エジプトのツタンカーメン(ラピスラズリが使われていますね)や、壁画の色彩が浮かんできて、これだ!と思いました。
このラピスラズリには、鮮やかなコントラストが似合うと思い、それから他の石を選んでいきました。
もう一つのこだわりは、真っ赤な天然色のサルディニアサンゴです。
天然色の、美しく深い赤色のサンゴは、近年ビーズとしてはなかなかお目にかかれない素材です。
サルディニアサンゴは小さなチップでも天然石としてのグレードも高く、この作品では、差し色としてのインパクトと存在感は抜群です。
このサルディニアサンゴは、実は何年も前に(こちらも一目惚れで)私の手元に来たものです。
いざ使おうと思ったら、意外に個性が強く、それに見合うデザインや石が思い浮かばなくて、ずーっと出番を待っていたサンゴでした。
3つのビーズを合わせてみると、パールが、サンゴとラピスラズリの個性をグッと引き上げてくれて、この組み合わせで大正解❤やっと作品にできる~と嬉しくなりました。
もう一色アクセントが欲しいな~と思い、グリーンを選びました。(赤色の補色ですね。) グリーン系の石もいろいろありますが、薄い色や優しい感じの石はどうもしっくり来ません。
あれこれ合わせて、ピタっときたのが、小さな小さな2~3ミリのボタンカットのエメラルドでした。 とても濃いグリーンは、宝石質で少し透明感もあります。
カットが入っているので、光にかざすと、キラッと輝きます。
こんなに小さいと、見落としてしまいそう、、、と思いましたが~~~エメラルドがあるとないとでは全体の印象が全く違ってきて、作りながらちょっと驚きました。
小さくてもすごい存在感です。エメラルドから「侮るなかれ!」と言われたみたいでした(・・;)💦。 そして、アクセントとしても、見事に全体をまとめてくれました。
最後に、金色のイタリア産の透かしパーツを選んで、やっと制作開始となりました。
ネックレスは天然石を繋ぐのに透明ワイヤーを使用していますので、少し張りのあるフォームです。 そう、丸くきれいに首回りに沿うようにしたかったので。
作りながら、浮かんでくるのは「海」のイメージでした。
パールもサンゴも海の宝石だからかしら。
どの天然石も、素材としての他に、パワーストーンとしての意味もありますね。
エネラルドは繁栄と富をもたらすパワーストーンでもあり、ラピスラズリは、危険を回避して幸福を導と言われています。
パールは古代より、若さと美の象徴とされてきました。
サンゴも災厄から身を守る、富貴をもたらすと言われています。
そして、サンゴは「古代北欧のルーン文字」では、勝利を導く力が宿る文字<ティール>の守護石でもあります。
「Vinnare」とは”勝者”と言う意味。
守護と勝利の力が宿るパワーストーンジュエリーネックレスです。
困難に立ち向かうとき、何かを成し得るときに、そっと背中を押してくれるようなジュエリーになれば良いなと思いながら制作しました。
必要な方のもとに届きますように~°˖✧◜✧˖°。
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