【ティターニアとブリテン星概念】質問と回答⑨
マシュマロありがとうございます。ようしブリテン星概念の話をするぞ!!!!しても良いですか!????します
オベロンの「輝ける星」はアルトリアの「嵐の中の星」と限りなく近しい概念。現実にはありもしないし、決して手は届かないし、その星が自分を助けてくれるわけでも励ましてくれるわけでもない。
ただ虚構上の存在として光を放っていて、希望そのものではないが、希望のきっかけになるもの。
23節:オベロン「星の話だよ。手の届かない、星の話だ」
同:オベロン「僕にとっての僕の妃[ティターニア]はそういうものだ。空に輝くあの星と同じものだ。地上であがく僕らには、決して手に入らないものかもね」
オベロンはマーリン師匠だったとき、アルトリアに「そういう星になれ」と説いています。
29節:マーリン「いわば無名の王だ。世界の中心にいるものではなく、その端っこ……最果てにある灯台のように、そこにいるだけで人々の希望になる兆し──
希望の可能性[きっかけ]になる星の光。
そんな王様に、私はなってほしいなあ。どんな異邦の地でも、どんな時の終わりでも。城壁の上から、人々を鼓舞するような、ね」
アルトリア 「……そんなものに、なれるものなの?」
オベロン「ああ。現実ではありえないものも、空想なら不可能じゃない」
これはまんまアルトリア・アヴァロンのことですね。「無名の王」「異邦の地、時の終わり」「城壁の上」はまさに第三再臨のアルトリアのセリフ/宝具になっています。
そしてA・Aは「聖剣の騎士の概念」がカタチになったもので、実在した人間(実在した妖精)ではない。すなわちオベロンが言ったとおり、空想・虚構の存在です。
「星の光」で「空想の存在」まで揃ったらもう誰がどう見てもティターニアに似たものなんだよな そうなんだよ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!
もちろん彼女が空想の星になったのはこのLB6の最後の最後だけど、ソレを目指して転びながら、悲鳴を上げながら走り続けた女の子、その道ゆき自体が輝かしいものではあるでしょう。
そして質問者さんの仰るとおりA・Aと「オベロンたちと一緒に旅をした少女アルトリア」は異なる存在です。
30節:アルトリア「おふたりと共に旅をした少女。アルトリア ・キャスター。彼女はこの異聞帯にだけ存在したもの。楽園の影と共に、星の内海に還るものです。
ですが──その行動と答えは、こうして私に刻まれました」
オベロンは彼女が聖剣を作って"跡形もなく消滅する"という運命のむごさをずっと思い続けていたのでしょう。
けれども、終幕にたどり着いてみればそうはならなかった。確かに少女アルトリアの「そのあと」は結局与えられなかったけれど、その運命は完全な消滅ではなかった。
彼女は"よりにもよって"空想の概念として星になることを選択し、ふたたびオベロンの前に現れたのです。
A・Aはもうオベロンが守り育てた弟子ではない。手の届かないところに行ってしまった、いつかの女の子が「そうありたい」と答えを出し、選び取った姿なのです。
眩しいよなあ…………(感想)
オベロンがカルデアで「どこまでも愚かで手のつけられない女の子"だった"」と言うのを見ると、それは少女アルトリアの選択した結末のことを指しているのであって、A・Aを彼女そのものとは考えていないことが分かります。
オベロンにとって少女アルトリアはすでにその物語の結末を迎えた女の子なのです。
「星の生まれる刻」は少女アルトリアがあの玉座で死に、ひとであることをやめて輝ける星になってしまう、その一瞬のきらめきを指した言葉だと思うのです。
ブリテン星概念を精査していくと、やっぱり藤丸は「輝ける星」ではない気がするなあ。
「手の届かない虚構の星」であることがまず何よりもティターニアの本質なので、一番にそこを見てほしい気持ちがあるよね……ブリテン星概念自体が難解すぎるのもあってわりとそこが見逃されてるかんじがする……
失意の庭では「そのあとはなし」に掠ってるとしても、現状のところ藤丸は「続いていくもの」の汎人類史代表だからという理由もある。
30節:オベロン「更新、成長が汎人類史の掟[ルール]だろう? 永遠はどこにもない。どこまでも続いていく。
俺はそういうの、面倒だから。」
面倒らしい。
以下別件。
返信不用の方もありがとうございます。なるほどな〜と思って読ませていただきました。
とはいえ公式における藤丸→オベロンの感情って好意的なものも含まれるとはいえ「愛」ではないし、「ワガママなオベロンでも愛してくれる」には該当しないだろうな……の気持ち。二次創作なら自由にやっていいけどね!
あともう一件ティターニアの話で、他の方の解釈ツイートを添付してくれていたマシュマロがあったんですが、流石に見ず知らずの方の解釈に口を出す形になっちゃうのでそれに対する意見は控えておきます!
一個だけ言うとしたら上記で述べたとおりの理由で、ブリテン星概念の話を抜きにしてティターニアに似たものを語ることはできないんじゃないかな〜〜〜〜〜〜〜〜
色んな要素があるけどティターニアの本質は星であることだと思うから。藤丸が輝ける星にティターニアってルビ振ったの本気で天才だな。