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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

リーチングの20 キャロットクラブ 2021年度募集

2021.08.29 08:20

リーチングの20 募集価格2400万円

牝 杉山晴厩舎 ノーザンF生産

父ドゥラメンテ 母父Dansili

ドゥラメンテ産駒は総じてトニービンの緩さを伝える傾向にあるため、体質を締める血やパワーを補完するのが重要。本馬の母にはDanehill、Sadler’s Wellsと相性の良い血を持つほか、本馬が持つBest in Show 7×4という名繁殖クロスも魅力的だ。

引き合いに出すのは気が引けるが、アーモンドアイも配合のコンセプトは同じ。緩さが出るロードカナロアに締める血であるNureyev 5×3、Sex Appeal 6×3と、名繁殖であるSpecial、Best in Showをクロスした配合パターンだ。ブラックタイプを見てもらえば分かる通り、欧州・米国でGⅠ馬を続々輩出する名牝系。配合も牝系も大物感は申し分ない。

◆Danehill、Specialの血を持つドゥラメンテ産駒


1年前から注目していた配合だったが、不安材料があまりにも多い。ドゥラメンテ産駒がコルトサイアーであること、今年2月にOCD除去手術・さく癖持ちという曰く付き、やや小柄に出ていることだ。

トニービンの血を持つ種牡馬はコルトサイアーの傾向が強いことに加え、ドゥラメンテ産駒の牝馬は気性が難しい馬が非常に多い。亀谷氏が主張するように筆者もこれから牡牝ともに成績が良くなってくると想定しているが、現状ではノーザンFの手腕に期待するしかない部分が大きい。

◆ノーザン生産のドゥラメンテ産駒牝馬の成績


【総括】

ドゥラメンテ産駒と相性の良い締める血を持ち、気性さえまともであれば堅実に走ってくるだろう。配合も名繁殖クロスを持ち、世界各国でGⅠ馬を輩出する名牝系であることから大物感も申し分ない。

ただ、不安要素が多く、募集価格2400万円という安さは曰く付き価格ということだろう。気性・馬体の成長ともに課題が残る。配合から母馬優先も非常に魅力的なだけに、なんとしても活躍してほしいところだが…。懸念点には目を瞑って一発を狙って。


堅実性  ★★☆☆☆

大物感  ★★★★★

お買い得 ★★★☆☆