#196 二宮団地・写真さんぽ(その15)
【鈴木純・愛】
こんにちは。ベランダ通勤の鈴木です。
外で運動するのも危険というような暑い日が続き、写真さんぽも行きづらいなぁと思っていたある日、少し曇っていてちょっとはマシなのではというタイミングが。前回は海に行ったので、今回は山のほうに行って久々に野鳥を狙ってみようと思い、望遠レンズを付けて出発しました。
住宅地を歩いていると、さっそくパタパタと目の前を横切るものが。とまったほうを見てみると、イソヒヨドリでした。団地周辺などいろいろなところで見かけることができます。人に慣れているのか、あまり逃げなくて撮りやすい野鳥です。
二宮町民おなじみの「せせらぎ公園」に向かう曲がり角のあたりに「西谷戸 成長の森」に入る道がひっそりとあるのですが、ここは野鳥もたくさん棲んでいたり、散歩道としても面白い場所なので、お気に入りの道です。
森を歩いていると、目の前をサッと横切る小さいものが。樹にとまったので見てみると、ヒグラシでした。アブラゼミ(ミンミンゼミ)よりも一回り小さくて鳴き声的にもおとなしいイメージがあるので、個人的にはアブラゼミより好きです。色も緑っぽくて綺麗なんですよね。
正面から撮ったところ。樹の幹に溶け込んでいて、こんなにアップなのにわかりづらい。すごいものです。アブラゼミと違って、いきなり飛んで驚かせることがない(たぶん)ところも好き。
森を抜けて山の上に出ると、みかん畑が点々としています。まだ青々としていて、食べるとめちゃすっぱいんだろうな…などと思っていたら、青いみかんがけっこうな数、地面に落ちていました。調べてみると、夏のころにまだ青く小さい実をちぎり落とす「摘果」という作業があるそうで、おいしいみかんを作るのに必要なんですね。
みかんの樹の周りを、でっかいアゲハチョウがたくさん飛んでいました。町だとなかなか見ることも少なくなってきていますが、ここでは食べるものにも困らなそうで、そこらじゅう飛んでいました。
暑いせいか、鳥がぜんぜんいないのでしょんぼりしつつ歩いていると、すごい速さで石垣を登るトカゲが!あわててカメラをかまえたのですが、頭にピントを合わせる前にいなくなってしまいました。うーむ、今日はなかなか厳しいなと思っていると…
草むらでカサカサと音がしたので見てみると、別のトカゲが出現!今度はしっかりピントが合った〜よかった。さっきのやつは尻尾が綺麗な青でしたが、こっちのやつは色が無いやつです。
みかん畑を抜けて山を降り、団地に戻っていると聞き覚えのある「ギチギチギチ」という特徴的な鳴き声が。すごーい遠くにモズがいました。写真の中央少し上にいるんですが、わかるかな。冬〜春にかけてよく見る鳥ですが、真夏に見れたのは初めてかも。もう少し近くで見たかったなぁと思いつつ、まあ良しとしましょう。
田んぼのそばに咲いていたコスモスにもアゲハチョウがいました。蜜を吸っては別の花に移って蜜を吸って、また別の花に…一心不乱、という言葉がぴったりです。稲の葉にはシオカラトンボがとまっていました。これも夏ならでは、の景色ですね。
注意深く地面を見ながら歩いていると、カサカサと動く小さなものが。またトカゲ!…と思いきや、こちらはカナヘビ。こちらを警戒しつつ葉っぱの下に隠れている様子がめちゃかわいい。普通に見かけるものより小さかったので、まだ成体ではなさそうです。お気に入りの一枚が撮れたところで、今回の写真さんぽは終了。
次はもう少し暑さが落ち着いたら、野鳥もたくさん撮りたいなぁと思います。それでは、また!