子どもと一緒に外に出よう! ご近所には面白い発見がいっぱいある!
2021年6月22日放送
M…MC/水田薫アナウンサー
堀…堀江宗巨
M「さぁ時刻は12時43分になっています。先生は安佐南区にあります、くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんです。こんにちは~よろしくお願いします」
堀「こんにちは、お願いします」
M「緊急事態宣言が明けました」
堀「えぇようやく」
M「保育園の様子どうですか?」
堀「あのぉ特に変わりはないんですけど、広島の場合は集中対策っていうのが7月11日まで続きますからそんなに大きな変化っていうのは現状ないんですよね」
M「なるほど、今暑くなってきて、子どもたちのマスク問題っていうのが勃発してますけど…」
堀「そうなんです、緊急事態宣言中はとにかくマスクをつけれる子どもたちはしましょうってことだったんですけど、急に暑くなってですねマスクじゃなくて熱中症の心配が急に大きくなりまして、もう先週ですかね市役所の方から“もうマスクしなくていいから、マスクしなくていいから”みたいなメールが、“熱中症気をつけて、熱中症気をつけて”って毎日のように送られてきてるんで、もうマスクは外しましょうと、特に外で遊んだり、息苦しくなったら無理にしなくていいんですよということで子どもたちは今外す方向になりましたね」
M「そうなんですね、それやっぱり子どもたち喜びます?」
堀「そうですね、結局マスクが大好きな子どもって…」(笑)
M(笑)「ほぼいない…」
堀「はいはいそうですね」
M「ですよね、うちの小学校では最近公園で遊んでる子どもたちがマスクをしていないと地域の方々からクレームが来たっていうね、電話が学校に2件くらいかかってきたいうのを保護者会で一応伝えておきますけども今の時期ね熱中症で心配だからまぁそこはねって学校も困ってるっていう(笑)」
堀「いやぁこれはですね、熱中症は死亡事故に直結しますんでね、こっちのほうが怖いんですよね」
M「そうかそうですよね、だからそんなに連日市役所から…」
堀「そうなんです、コロナよりも熱中症の方が重要度は高いんですね」
M「それから今ワクチンがどんどん接種という状況になってますけどどうですか?」
堀「おかげさまで、保育園で働くスタッフですね、保育士さんや給食のスタッフや事務のスタッフさんなんですけど、優先接種の対象者になりましてリストを出してくださいって言われて、木曜日にリストを市役所に送ったら土曜日にはワクチンのクーポン券が送られてきてましたね」
M「早いじゃないですか」
堀「はいそうなんです、それで速攻で私は予約をしまして、今度の土曜日ですね1回目の接種に行ってきます」
M「ここにきて何か早くなってますね」
堀「こんなに早くできるんなら、普段のいろんな事ももしかして早くできるんじゃないかと思いましたけど(笑)」
M「実は先週ぐらいにそのワクチンチームが出来たみたいなんですよ、PCRに行ってたスタッフが戻って来てというかワクチンの方に加入して人数バンッと増やしたので早くなってるって聞いたんですけど…じゃあいよいよなんですね」
堀「もちろんスタッフの中にはいろんな副反応とか不安もあるスタッフもいるので強制ではないんですけども、ほとんどのスタッフの方は喜んでというか安心して、ちょっとの不安はあるんですけども、だいたいみんな予約をとっていついつ行きますみたいな感じの報告が多いですね」
M「それはかかりつけのお医者さんにですか?」
堀「ええとですね、大規模接種会場ですね」
M「あぁそっちか」
堀「そこに予約をとっていくという感じですね」
M「予約はすんなり取れるんです?」
堀「私スマホでやりましたけども、番号入れて自分の生年月日入れて、このくらいの時期に行きたいって入れると、スケジュール表みたいなので出てきてですね、残り35枠とか書いてあってですね、全然埋まってないんですけども(笑)簡単にいけましたね、はい」
M「それは何日っていうのと何時から何時までの間ってふうに割ってあるんですか?時間帯は?」
堀「30分きざみでしたかね」
M「30分きざみ、へぇ~そうなんですね、これ市町村単位だから広島市のクーポン券ですよね」
堀「そうなんですよ、それでみんなで受けれるねと思ってたら、住民票がなんと広島市にないと受けれないんですよ」
M「そうなんですか」
堀「なので我々のスタッフの中には呉とかですね廿日市から来ていただいてるスタッフさんいるんですけど、対象外ということで…」
M「えー、なんかもっとうまくやってって感じですよね」
堀「いやぁこれが、ちょっとさえなくてですね、保育の団体や市役所にもそういうのは良くないと思いますとか、広島市の子どもたちのためにみんながんばってるのに、みたいなですねいろんな意見が寄せられてるらしいんですけど、市町村で接種するために送られてきたワクチンなんでその市町村に住んでる人が対象ということで…、まぁその理屈は分かるんですけど、例えばアメリカなんかは観光客にもバンバン打って、ワクチン受けにニューヨーク行こうかなみたいな人もいる中で、隣の市から来て広島市のために頑張ってる人は打てませんよっていうのはちょっとさえないな~って、がっくしっていうね」
M「そうですね、そのスタッフさんがワクチンを打ちますって状況になった時に保護者のみなさんの反応というかやっぱり喜ばれるものですか?」
堀「そうですね、安心感は高まりますよね、いろんな感染経路がある中でひとつの感染経路が弱まるわけですし、自分が移すっていう可能性も弱まってきますから安心感の高まりにはつながってますね」
M「じゃあ今度ワクチン打ったら、どんだけ痛かったかとか教えてください」
堀「特にね、若い人は熱が出やすいとか、2回目の時に言われてますから、ちょっと僕もですね若いんで(笑)」
M「おじさんはね全然大丈夫って聞きましたけど(笑)」
堀「2回目は気を付けようかなって思ってますけども…」
M「そうですね、保育園には若いスタッフもいっぱいいらっしゃるでしょうから」
堀「はい」
M「さて、先日もちょっと触れたんですが、ある本に堀江さんが出ました」
堀「はい」
M「保育を開く、コミュニティコーディネーターの視点という、保育ナビブックですって、まちの保育園・こども園、東京大学大学院教育学研究科付属発達保育実践政策学センター…が出した本なんですけども」
堀「タイトルが長くてですね何のことかよくわからないと思うんですけど」
M「コミュニティコーディネーターって何?」
堀「はい、保育園の役割というのはやはり時代とともに変わって来てまして、特にここ数年は非常に大きな社会的役割が保育園にも期待されてるかなってところでですね、ひとつはこの本で取り上げられているコミュニティコーディネーターという…、何かと言うと保育園と地域の方々を繋いでいく役割ということですね、すでに東京の保育園の中にはコミュニティコーディネーターっていう専門職を設けてですね、保育をするのではなくて保育園と地域のさまざまな人や祭りやイベントを結び付けて子どもの成長・発達と地域の活性化を促進していくという専門職の方がやられているというのがあるんですね」
M「へぇ~、保育園に所属してて保育士ではなく、地域との繋がりだけを担っているポジションということですか?」
堀「はい」
M「ふ~ん?それ東京ではやっぱりあんまりあれですか、地域との繋がりが薄いってことですよね」
堀「そうですねやっぱりいろんな人がいますし、いろんなリスクも高いのでどちらかと言うと閉鎖された空間や地域の中で限定的な人との結びつきの中で保育をしていくっていうことが多かったんですよね」
M「もしも大都会のそうだな東京の本当に麻布とかあのへんで子ども預けるとなったら、保育園全部塀で囲ってくださいっていう、外から見えないようにしてくださいぐらいの勢いの感じはあるちゃある…」
堀「で、見ず知らずの大人に園児が話しかけられてもちょっとどう対応していいのかわからないっていうのがありますからね」
M「今それじゃぁちょっとということになって地域と一緒に成長しましょうっていうことですか?」
堀「そうですね、積極的に地域と結びつくことで子どもたちもいろんな人に会っていろんな関係性を築けれますから、そのことが健全な発達に繋がるってことがだんだんはっきりしてきてますので、そういうのもあってそのコーディネーターの方が安心安全な地域の方々を見つけてきて子どもたちと結びつけるという感じですね」
M「なるほどなぁ、もう家に帰ったらお父さんとお母さんしかいなくてお祖父ちゃんお祖母ちゃんも遠い所に居てっていうとそれ以外の人たちとの関わりっていうと保育園の先生ぐらいしかいないって状況になりますもんね」
堀「はい」
M「言われてみたら近所のお爺ちゃんが竹とんぼ作りに来てくれたとか(笑)、そういうのが私の田舎の幼稚園ではあったような気がします」
堀「そうなんですね、地方ではわざわざそういうことしなくても普通に成立してる事なんですけども」
M「幼稚園の行き帰りに普通にそのへんのおじちゃんおばちゃんとしゃべって何かじゃがいも掘ったりとかしてたから」
堀「もう今はねへたするとそういう知らない人に声かけられたら逃げましょうっていうそういう社会になってますからね」
M「そうですよ、“いかのおすし”だもん」
堀「そうなんです、なので安心して繋がれる人たちをチョイスするっていうのが一つと、あとは子どもの健全な成長・発達のためにはタイムリーに地域資源を活用していくっていう見方も大事で、例えばこの本で例として紹介されているのは、町について子どもたちがいろいろ考えたり、よく積み木やブロックで町を再現してみたりする遊びで盛り上がってる時にそのコーディネーターの方がですね、はとバスの2階がオープンになってる観光バスありますよね、あれなら密にならないし換気もばっちりってことで、はとバスに交渉されて子どもたちにあれに乗せて町をバスで回りたいって、で実現して子どもたちも町スゲエって盛り上がったていうのもこういう役の方があってこそって感じですね」
M「なるほどねぇ、くすのき保育園ではその役割は堀江さんが担ってるっていう…」
堀「そうですね、はい」
M「ですよね、魚屋さんで新鮮な魚仕入れたり、地域の皆さんのことを自分とこのフリーペーパーで書いたりして」
堀「はい、やらせていただいてます」
M「いわばコミュニティコーディネーターも兼ねてるということですけども、ここに堀江さんが書かれてるのは、『地域にどっぷり浸かって、地域と一体に』ということでやられてるんですね、コンセプトは『地域が園舎・園庭』という…」
堀「そうですね特に地方では繋がるというよりも、どっぷり浸かるという感覚の方が近いのかなと思いますね、で浸かってるのでみんながこう浸かってる中に入って来てですねもうずぶずぶの関係になっていくという感じですね」
M「だからこう積極的に園の外に出て地域のおじいちゃんおばあちゃんと話をして、みたいな感じですか?」
堀「そうですね、でそういった中で何ていうんでしょう今風に言うと多世代交流とか地域間交流とか、世の中にはいろんな人がおって面白いんだなということを子どもたちが感じて成長していくという感じになりますね」
M「何かのイベントの時に出かけていくっていうのはよく聞きますけど、常日頃から普段から地域と繋がってるということですよね」
堀「特別な時に特別に繋がるのではなくて普段の何気ない日常の中で仲良くなって繋がっていくっていうのがいいなって思っているので、そんな感じで広がって来てますかね」
M「子どもたちはどんな反応なんですか?全然大丈夫なんですか?」
堀「そうですね何となくやばそうな人と大丈夫そうな人を感覚的にわかってくるというか」
M「そうかぁ分かった、小さい時からそうやってるとそういう感覚も身につきますよ外に出てたら、この人は大丈夫、この人はダメだっていうのが、そうですよねうんうんすごい分かります、親御さんの反応ってどうですか?」
堀「そうですね、まだこれに載ったていうのは保護者の方には言ってないのであれなんですけど、保護者の方の中には地元の方も多くてですね、自分の地元を子どもたちがくまなく歩いて自分の知ってるお爺さんとかお婆さんとかと結びついてるっていうのが嬉しいって言っていただける保護者の方も多いですね、あとやっぱり子どもが出来て安佐南区に引っ越してきましたっていう方も多いんですけど、子どもにこんな公園があってねとかこんな面白いところがあってねって教えてもらってすごく勉強になりますって言ってくれる保護者の方も多いですね」
M「そうですね、だからうちの子なんかも公園に行く途中にあるお店のおばちゃんと話をしたりとかして、この間焼き鳥屋のおじちゃんが夕方になると出てるんですけど、うちの子が言ったのは『ママ、焼き鳥屋のおじちゃんとね人見知りになったよ』ってそれ顔見知りだから逆だからって言ったぐらい話をするようになってました、ちょっとはだから安心、見守ってもらえるって感じになりました」
堀「そうですね、特に地元に根ざしたお店の方がわが子を知ってくれてるっていうのは、何ていうんでしょうねずっとそこで商売されてますから大きくなってもわが子の成長をずっと見ててくれるっていう安心感はありますよね」
M「おおきくなったのうっとか言われるんでしょうね」
堀「はい、そうですね」
M「はい、地域にどっぷり浸かって成長する子どもたちがそうやって大きくなっていくので、やっぱり大きくなってからも地域にちゃんと馴染んでいくでしょうし、地元で逆に今度何か僕たちの方が何かやってあげようみたいなふうな大人になるかもしれないですね」
堀「そうですね、はい繋がっていくと思いますね」
M「はい、お時間になりましたので今日の一言をラジオをお聞きの皆さんにお願いします」
堀「はい、子どもの健全な成長・発達っていう点で見ますと本当にいろんな人と関わり合ってですね成長するのが望ましいと思われますから、ぜひ大人の方も子どもと一緒に手を繋いで地域を練り歩いてみるといろんな発見があると思いますので楽しいと思いますおすすめです」
M「はい、くすの木保育園の大園長、堀江宗巨さんでした、ありがとうございました」
堀「ありがとうございます」
(終り)