独断と偏見によるWEリーグ開幕前特集
いまいち盛り上がりに欠けると言われていたWEリーグ。開幕を2週間後に控え、ようやくWeb媒体のサッカーサイトも特集記事をいくつか出してきました。
私も、誰も待ってない重い腰を上げ何か書いてみることにします。自分のモチベーションUPの為に笑。ただ、昨年AC長野パルセイロレディースはなでしこ2部で戦っていたので、他チームの情報に疎くなっている部分もあります。ご容赦ください。完全に独断と偏見です。実験的な布陣に終始したチームもあるのであまり参考にはならないのかもしれませんが、公式プレシーズンマッチ4試合の結果も付けておきます。
北から順に書き、地元チームであるAC長野パルセイロレディースは長くなりそうなので最後尾にします。
マイナビ仙台レディース
スタジアム:ユアテックスタジアム仙台
プレシーズンマッチ成績:2勝2分け/得点5・失点3
ベガルタから離れたことで、エンブレムが見慣れない配色のものに。しかしクラブマスコットは黄色。うーん。プレシーズンマッチは無敗と好調。ロースコアの中で確実に勝ち点を拾っていくチームになっていくんでしょうか。
注目選手:
No9.宮澤 ひなた選手
数は少ないが主力級の選手を的確に補強した印象のマイナビ。その中でも中心選手・得点源として期待されるのが宮澤選手。
No11.長野 風花選手
こちらも新加入でレギュラーナンバー。中盤の新たな核と成り得る選手。
浦和レッドダイヤモンズレディース
スタジアム:浦和駒場スタジアム
プレシーズンマッチ成績:1勝2分け1敗/得点8・失点6
優勝したチームはあまり弄らない方針で開幕を迎えるものの、プレシーズンマッチの戦績は前年度覇者にしては物足りない感じに。更に長船選手がケガで長期離脱。長野にとってはここ数シーズン勝った記憶がない相性の悪いチーム。
注目選手:
No9.菅澤 優衣香選手
昨年のリーグMVP&得点女王&ベストイレブン。監督との相性の悪さか東京五輪では実力を発揮できなかったが、プロ化元年となる今シーズン、自身の名を得点ランクの一番上に最初に刻むことが出来るか。
No18.柴田 華絵選手
レッズで11年目?を迎える大黒柱。2020なでしこ1部ベストイレブン。
大宮アルディージャVENTUS
スタジアム:NACK5スタジアム大宮
プレシーズンマッチ成績:2勝2敗/得点3・失点5
新規参入チームの1つだが、十文字VENTUSを前身として大型補強。代表キャップも多くネームバリューのあるベテランの鮫島選手や阪口選手がどれだけコンディションを保ってシーズンを過ごせるか。
注目選手:
No27.髙橋 美夕紀選手
若干駒不足感のあったFWに、駆け込み補強で加入したシーガルズの主砲。豪快なシュートやヘディングが持ち味。
No7.山崎 円美選手
スタミナと走力はそのままに、年々テクニックやドリブルも進化していく永遠の元気印。
ちふれASエルフェン埼玉
スタジアム:熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
プレシーズンマッチ成績:1分け3敗/得点2・失点6
昨年は2部準優勝。数年前からプロ化に備えて練習環境の整備に余念がなく、その環境の良さから選手も集まっていたが、ちふれから移籍する選手も多くメガクラブとはならず。プレシーズンマッチでは未勝利と結果を残せず、2得点に終わった攻撃が課題。
注目選手:
No6.瀬野 有希選手
日体大時代から目立っていたが、プレーの安定感やパスの正確さはWEリーグの舞台でもチームの大きな助けになりそう。
No29.祐村 ひかる選手
プレシーズンで見せた得点力不足を補うには、昨年チームトップの8得点を決めた祐村選手らMF陣の得点が不可欠。
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
スタジアム:フクダ電子アリーナ・ゼットエーオリプリスタジアム
プレシーズンマッチ成績:1勝3敗/得点2・失点5
パルセイロレディースにとっては降格前の5年ほど勝てなかった天敵と表現して差し支えないほど相性最悪のチーム笑。なぜか勝てない。プレシーズンマッチは負け越しだが、唯一の勝ちがベレーザ相手という何とも評価し辛い結果。得点が少ない上に、No9大滝選手が開幕含めご出産の為しばらく離脱というのも大きい。
注目選手:
No16.今田 紗良選手
確かまだ帝京平成大学とのダブル登録だったはず(来春卒業見込)。とにかく足が速い。意味が分からないほど速い。それだけで大きな武器。ジェフのババンギダ(例えが古い)
クインリー・クエザダ選手(フィリピン代表)
アレクサンドラ・チディアック選手(オーストラリア代表)
共に入団発表はあったが、WEリーグやジェフL公式の選手一覧にはいない。開幕節は理念推進日のターンだから良いとして、9/20に間に合うんでしょうか。
※9/1追記。ジェフレディース公式Instagramで、クエザダ選手とチディアック選手がこの日練習に合流したことと発表がありました。公式HPメンバーも更新。写真は無いですが2選手の追加登録と、特別指定2選手の新ユニ写真が追加されました。
日テレ・東京ヴェルディベレーザ
スタジアム:味の素フィールド西が丘
プレシーズンマッチ成績:2勝2敗/得点9・失点3
長年に亘り女子サッカーを牽引してきたトップチーム。しかしプレシーズンマッチは大勝した2試合と接戦を落とした2試合で両極端。主力の海外移籍や放出があっても怖さはあるが、出した割に補強が少なかった分、選手層に一抹の不安を抱える。ベレーザとは直接関係ないが、メニーナが何の発表も無いまま関東リーグを離脱して実戦の場が減ったのも若干心配。
注目選手:
No2.清水 梨紗選手
東京五輪代表ではベレーザからDFラインに唯一選出。何だかんだ国内では最高峰の右サイドバック。
No10.小林 里歌子選手
遠藤選手、植木選手と共にベレーザの攻撃を牽引する存在。昨年はなでしこ1部で13得点しランク3位、決定率は40.6%でリーグトップ。
ノジマステラ神奈川相模原
スタジアム:相模原ギオンスタジアム
プレシーズンマッチ成績:4敗/得点1・失点13
2年目を迎える北野誠監督がプレシーズンマッチをかなり実験的な布陣で挑んだとはいえ、唯一の4敗と不安を残す結果に。昨シーズン7得点でチームの稼ぎ頭だった南野選手がジェフに移籍。守備も即戦力として期待された畑中選手がケガで長期離脱、大賀選手もプレマッチ最終戦でリザーブ入りも出場なし。これでいきなり開幕からスタートダッシュしたら監督の策略だったということか・・・。
注目選手:
No5.大賀 理紗子選手
日体大時代からなぜかパルセイロレディースサポのおじさんからカルト的な人気を得ているとか。実際良い選手とは思いますが、ケガが多い。守備の要に成り得るが・・・。
No10.脇阪 麗奈選手
セレッソ大阪堺レディースから加入し、10番を背負うことに。中盤の捌きは安定していたように見えたが、チーム状況的に求められるのは、得点に直結するプレー。
アルビレックス新潟レディース
スタジアム:デンカビッグスワンスタジアム、新潟市陸上競技場
プレシーズンマッチ成績:3勝1敗/得点11・失点6
プレシーズンマッチでは唯一2桁得点を決めるなど補強を加えた攻撃陣が好調。ただ、8月下旬から新型コロナ陽性になってしまった選手が複数確認され、チームは休止状態に。開幕までに間に合うのかどうか・・・。
注目選手:
No11.道上 彩花選手
上尾野辺選手、児野選手、どちらともタイプが被らず共存可能なのはプレシーズンで立証済み。常盤木学園時代の怖さが戻ってきたかも。
No9.児野 楓香選手
ほんわか関西弁とは裏腹に狡猾なゴールハンター。ケガさえなければ得点ランク上位も狙えるはず。前線や中盤まで戻っての守備も巧い。
INAC神戸レオネッサ
スタジアム:ノエビアスタジアム神戸
プレシーズンマッチ成績:4勝/得点7・失点0
東のベレーザと並ぶ西の強豪。2チームできるんじゃないかという選手層を整え、プレシーズンマッチは全勝と盤石。プレでやや不安が見えたベレーザよりもこちらが初年度優勝候補か。
注目選手:
No18.山下 杏也加選手
現代表守護神にして、宿敵ベレーザ内でのゴタゴタを突いてぶっこ抜いたGK。ただ、パルセイロレディースサポにとっては、結構長野との対戦でなぜか不安定だった印象がある。
No19.竹重 杏歌理選手
日ノ本学園から加入、プレシーズンマッチでは3試合に先発。INACはなでしこリーグで戦った直近5シーズンで4人が新人賞を受賞していて、竹重選手がWEリーグ初年度の新人賞を獲得する活躍を見せる確率は結構高い。
サンフレッチェ広島レジーナ
スタジアム:広島広域公園第一球技場
プレシーズンマッチ成績:2勝1分け1敗/得点5・失点3
完全な新規チームながら、昨年覇者浦和相手に2-2、INAC相手に0-1と遜色ない戦いを見せ、前評判は上々。長野から広島までは750kmくらい?2018年の皇后杯2回戦を観る為に日帰りで車で行ったなあ。コロナなければゆっくり旅行に行きたいところだけど。
注目選手:
No23.柳瀬 楓菜選手
昨年の選手権を制した藤枝順心高校の中心選手。プレシーズンマッチは3試合に出場。同じくU19代表候補であるINACの竹重選手と新人賞を争う存在。
No10.近賀 ゆかり選手
海外と日本両方でプレーし通算300試合以上、代表も100キャップ、衰えるどころかポジションを中盤に上げるなど女子サッカー界の鉄人。プレシーズンマッチは3試合出場。
AC長野パルセイロ・レディース
スタジアム:長野Uスタジアム
プレシーズンマッチ成績:2勝2敗/得点4・失点6
昨年はなでしこ2部で5位と、新規を除くWEリーグ参戦チームでは一番下の成績からのスタート。2019年の降格以前から若手を軸としたチームの刷新を図っており、その中で徐々に内容も結果も上向けながらの2勝2敗は高く評価できる。現実的に優勝争いは厳しいと誰もが思うだろうが、その中で中位を目指しながら若手の成長を糧に数年後の上位進出を目指してほしい。小笠原監督の読み方は「おがさはら」。
注目選手:
No10.瀧澤 千聖選手
長くパルセイロレディースを率いた本田美登里監督(現静岡SSUアスレジーナ監督)が長野県内での小学生対象?イベントで見出していた才能。入団から3年目を迎える今年、昨年欠番だった10番を背負うことに。チャンスメーカーとしてだけでなく、今年は自らの得点も積極的に狙いたい。
No15.瀧澤 莉央選手
新潟からの新加入ではあるが、プレシーズンマッチを見る限り小笠原監督は主力の1人として計算している模様。長野が昨年苦労していた、選手と選手を繋ぐリンクマンとして、中央からサイドから縦横無尽に動き回る。
No29.川船 暁海選手
U代表も経験した下部組織シュヴェスターの大エース。U代表やレディースではサイドでの起用が多い。昨年はなでしこ2部で途中出場が多い中での2得点+サイドでのチャンスメイクも多く、今年更なる飛躍が期待される高校3年生。超私事ですがユニ買いました。