回復するためには元気になったときの自分も受け入れる必要がありました
●発病したころの様子
・仕事が大変だった頃、体の疲れを取ろうとマッサージをよく受けていました。ある時から、疲労が取れて心地よくなるはずが、関節の痛みを感じ、おかしいなと思っていました。全身の倦怠感が常にあり、体も冷えていましたが重大なことだと意識していませんでした。冷えは胃から始まり、下腹部へ降りていき、さすがに自分でもこれでは病気になるなと思っていました。
・仕事を終えると食事を作るのが面倒でファストフードや自分の好きな物ばかり食べていました。一応、栄養バランスは考えていましたが、今思うと疲れた体には栄養が足りませんでした。
●その時の気持ち
・仕事を辞めたかった。周囲に対する怒りが強く、何をやっても報われないという無力感が強かったです。お先真っ暗という感じでした。
●飲んでいた薬
・漢方、リウマトレックス(2粒)、以降ずっと漢方を服用し、処方は漢方医がその時々によって変えてくださいました。
●なぜ治そうと思ったか
・最初にかかったリウマチのクリニックで医師から「今後骨が曲がっていくこともある」と言われ非常に怖かったのを覚えています。また、薬を飲み続けなければならない恐怖から、ネットで治療方法を検索し、リウマチ感謝さんのブログに出会い本を購入しました。治せるものなら治したいと思いました。
●治す為に実践したこと
・リウマチ感謝さん推奨の食事療法、腹式呼吸、イメージ療法、半身浴、リウマチ感謝さんの電話相談、漢方、絹靴下重ね履き、爪もみ、湯治、サイモントン療法、Nellyさんのセッション、腸もみ、心理療法、太極拳、気功
●どんなふうに治ったか、その時の体や気持ちの変化
・私の場合、こわばりや関節の痛みはあったものの関節が曲がることはなく、日常生活を送れていました。血液検査の結果も上記のリウマチ治療のための対応を始めたところ、すぐに正常値になりました。
・漢方を飲み始めて2年ほど過ぎた頃に倦怠感が取れてきたことに気が付きましたが、起きた時の手のこわばりやリウマチ発症前からあった胃腸の冷えが取れず、卒業の決意までには至りませんでした。倦怠感が取れてしばらくするまでは、少しの痛みに怯え、がっかりし、人の集まる場所へは億劫だったので出ていきませんでした。
当時は、リウマチ感謝さんから送られてくる研修会のお知らせを見て、気持ちを立て直せることもあれば、あきらめたりし、治ろうという気持ちを持ち続けることが難しかったです。
・ある日、滅多に声をかけてこない薬剤師さんが、人と気の交換をすると元気になると言ってくださいました(私はその時、薬を飲んでもこの状態が続くとやる気のない感じだったと思います)。それをきっかけに以前よりやりたいと思っていた太極拳を始めました。年配の方が多く、物静かで穏やかな空気のお教室で気疲れもなく、続けていくうちに体力がついてきました。外へ出ていく気力も戻りました。
・その間、なぜ治りきらないのか考えていましたが、自分に何が必要なのか問い続け、他人に見守られる体験が必要だというところに辿りつきました。そこで心理療法を受け始め、自分自身について考え、感じることを現在も繰り返しています。また最近、気功を習い始め心身を整えられるよう努めています。
・以前、治療会でリウマチ感謝さんから卒業のお誘いを受けたのですが、その時には思いきれませんでした。私の中では体調不良の始まりであったお腹の冷えをどうにかしない限り、治ったと言ってはいけないように思っていました。ここにきて、お腹の冷えが軽くなり、こわばりが出るときの生活リズム等わかり、卒業する決心がつきました。
●今現在の気持ち
・「ようやくここまで来た!」安堵と晴れ晴れとした気持ちがあります。最初にリウマチ感謝さんから、リウマチを卒業するまでのプロセスを聞いていましたが、それが道しるべとなり歩いてこられたと思います。ありがとうございました。
・この文章を書きながら、結局は自分で動き出すことが大切だと思いましたが、私は受け身の状態で居続けたように思います。リウマチ感謝さんの本を読んで自発行動だと思ったのですが、なかなか難しかったです。
・回復するためには、元気になった時の自分も受け入れなければならず、痛みのない自分をよしとし、痛みとお別れをすることに時間がかかってしまいました。今もなおその作業は続いていますが、進んでいけるように思います。
●最後に
・私のようにリウマチの症状があまり出ない方もいらっしゃると思いますが、同じような方の体験談を聞く機会にこれまで出会えませんでした。自分の体験で良いのかためらわれましたが、少しでもお役にたてればと思い筆を執りました。
・まだもう少しだけ体の冷えが残っていますが、冷えも体の言葉なのでリウマチ同様感謝しながら過ごしていきたいと思います。
【神奈川県 Y.W.さん 2014年9月5日】