あんこがあれば、なんでもできる!(ローゼルと共に)
タイトルを書いた後で、猪木氏の「元気があれば、なんでもできる!」を思い出しました。和のお菓子にとって、あんこは基本です。人にとって元気が基本であるように。
今回は、あんこ製造会社である茜丸の本領発揮。あんこを使った様々なお菓子をご紹介します。とはいっても、副産物的に色々できてしまったという感じなのですが。
まずは「あんみつ」。皆さまがよくイメージするあんみつはきっとこんな感じ。これは以前にもご紹介した『茜丸 あんみつ』です。スーパーで手に入りますのでお気軽にお買い求めください。
で、今回は少し変わった材料を使ってみました。それが「ローゼル(ハイビスカスの花)」です。沖縄産のものでまさに南国のイメージ。先日作った「ココナッツミルク羹」と合わせてみようと新たに買い求めました。
あとはあんこ。茜丸で売れ筋の『粒あん・十勝』です。パンにも洋菓子にもよく使われています。最近、白あんにハマっていましたが、久しぶりに粒あんでいきましょう。ローゼルは花も食べられるとのことなので上にあしらって・・・と赤と白を基調にあんこの赤紫や豆の黒などが散りばめられたあんみつの絵を思い浮かべました。
通常、あんみつの豆は赤エンドウを使いますが、私は家にある「ブラウンチャナ(茶色ひよこ豆)」を使いました。写真の通り薄い茶色なので、キリリとしまった黒にしたくて鉄鍋で茹でました。期待通りの黒になり満足です。鉄鍋はこんな化学変化も楽しめます。
そうしてできあがったのがこちら。いかがですか。
実は思い描いていたものとは違います。赤と白と透明の三色の角切りされた寒天がきれいに混ざり合う予定だったんですが、ローゼルの寒天が思ったよりも固まらなかったのです。これはローゼルの性質によるものでしょうか。もしくは砂糖を入れなかったからでしょうか。仕方がないので上から崩しながらかけることにしました。
ローゼル自体は少し酸っぱくて素朴な香りがします。説明書には「しそジュースや梅ジュースのような味わいです」とありました。砂糖やはちみつ、炭酸などを加えるとよいとも書かれていました。確かに、炭酸の細かい泡と一緒になったらきっと綺麗でしょうね。
あとは透明な寒天を爽やかな甘みとして入れました。カロリーゼロの液体甘味料を少な目に使いました。この寒天とあんこの甘さ、そしてローゼルの酸っぱさで全体としては丁度よかったように思います。ローゼルの花はそのままパクリ。特にクセはなかったですね。
あんみつの他に作ったローゼル寒天は色が綺麗でした。とにかく綺麗な赤色なので、透明感そのままに固めてみたかったんですよ。花を中に沈めたもの、細かく刻んで上にのせ、透明な寒天をかけたものも共に作りました。本当にきれいな赤色。これが自然な色とは驚きです!
あんみつ系をもう少しと思い、今度はシンプルにあんこと透明寒天に赤いローゼル寒天をかけてみました。う~ん、美しさがもう一つかな。じゃあ、昨日作ったイチジクジャムは??ということでもう一品。作ったはいいけど食べきれるの?と思いましたが、あれこれ考えて試してみるのが楽しくて・・・。
ということで、今回はあんこを中心に、寒天をお供にあれこれ作ってみました。似合う器も考え始めたらキリがありませんね。取り敢えず、冷茶と共にいただきます!
う~ん、茜丸のあんこはやっぱり美味しいです。甘さ控え目なので豆の美味しさがことさら感じられます。寒天の食感と甘さで、ローゼルの酸っぱさがやわらいでいますね。お菓子が酸っぱいなんてちょっと・・・と思われるかもしれませんが、それもまた刺激的でいいですよ。
甘み、辛味、苦味、酸味、塩味とどれも口にした方がいいでしょうから、こういった甘いものの中の酸っぱさも歓迎します。
残ったあんこの口はきっちり閉めておこうとセロテープを貼ろうとしたら、なんと袋の裏側から茜太郎が登場しました。そういえば前とデザインが変わっています。袋にもCMでお馴染みの茜丸・会長(実物の茜太郎)の顔写真が見えました。顔写真つきの商品なんて珍しいですね。こういったデザインってなんだか外国の香りがします。いやいや、中はあんこなんですが。
粒あんを使っての簡単スイーツ、いかがでしたか。あんこを常備し、その時々で白玉や寒天と合わせる。季節の果物を入れてあんみつや冷しるこ、パフェにする。あんこさえあれば、和カフェのスイーツはとりあえず出来ちゃいます。もちろん、あんこクッキーやあんこケーキなども出来るんですが、それは茜丸のパティシエ・山岸くんにお任せしましょう。
彼は今、新しい味の開発に大忙しだそうです。どんな味に出会えるのかとても楽しみです。また完成したらご紹介しますね。
【業務用あんこ販売店】
◆『粒あん・十勝』
【茜丸本舗オンラインショッピング】
https://www.osakamiyage-akanemaru.jp/
◆『あんみつ』