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「宇田川源流」【大河ドラマ考】 アンケートあなたが一番好きな「2000年代の大河ドラマ」の主演を見て思うこと

2021.08.31 22:00

「宇田川源流」【大河ドラマ考】 アンケートあなたが一番好きな「2000年代の大河ドラマ」の主演を見て思うこと


 毎週水曜日は「大河ドラマ青天を衝け」に関してお話をしている。大河ドラマ青天着けでは、ちょうど戊辰戦争が終わり、パリから戻った渋沢栄一が、水戸藩主となった徳川昭武の元を辞去し、駿府に蟄居している徳川慶喜の所に向かう場面で終わっている。ある意味でちょうど幕府が無くなって明治になった世の中という時代の切れ目でお話が終わっているところである。

 さて、今週と来週はパラリンピックで「青天を衝け」がお休みである。

 そのために、今週と来週はこのブログの記事をどのようにするのかということは、かなり悩んだ。実際に大河ドラマに関することではない普通の記事を書いてもよいのではないかというような気もするのだが、まあ、せっかくだから大河ドラマに因んだ話をしてもよいのではないかという気がする、というのも、世の中の内容を見ても、コロナウイルスばかり、あとはアフガニスタン情勢くらいで、あまり積極的に書きたいと思う記事がないところが大きい。まあ、正直につまらないというような感じになってしまう。自民党の総裁選で様々に動いているようではあるが、それもまだまだ、総裁選挙も今月末の事でしかなく、あまり先走って書く必要もないというような気がしているのである。

 さて、話を大河ドラマに移そう。

 ちょうど渋沢栄一を見ていると、タイムマシーンで自分の時代に戻ってきて、そのまま

元の時代に戻ってしまった人という感じを演じているような感じである。少々ファンタジー感のある造りになっているが、それが時代劇になっているとそのように感じないような、そのような描き方になっている。その時代を戻す、まあ、ある意味で戊辰戦争前の江戸時代から戊辰戦争で何もかも、価値観すら変わってしまった明治時代に、戦争の話を聞いて時代を戻す手続きが、今回2回であったということになる。

 つまりパラリンピック明けにちょうど明治時代になり、全ての価値観が変わるというような仕組みになっている。第25回、つまり、前回の最後の場面で「商売人の戦いはこれからでっせ」という話が出てきている。まさに、今までは武士としての様々な戦いがあったが、これからは渋沢栄一が経済人として戦うということになる。

 戦うとっても、まあ、人を殺すのではなく「日本の国の制度を変える」という意味での「価値観の戦い」になってくる。その前の一時休みがパラリンピック休みになるということではないのか。

【大河ドラマ】あなたが一番好きな「2000年代の大河ドラマ」の主演は誰?

 1963年の放送開始から数々の傑作を生み出し続けているNHK大河ドラマ。2000年からは人気俳優が主演を務めるようになり、大河ドラマがより一般化しました。

 今回の記事では、2000年代に放送された大河ドラマの主演を紹介します。

●唐沢寿明 (利家とまつ~加賀百万石物語~)

  大河ドラマ第41作目として、2002年1月6日から同年12月15日にかけて放送されたのが「利家とまつ~加賀百万石物語~」です。主演は唐沢寿明さんで、前田利家役を演じました。ヒロインとなる利家を支える妻のまつは松嶋菜々子さんで、当時の民放トレンディドラマで活躍していた2人を起用したことにより、「戦国最強のホームドラマ」と銘打たれました。唐沢さんの硬軟どちらにも対応できる演技が光る作品です。

●香取慎吾(新選組!)

 大河ドラマ第43作目として、2004年1月11日から同年12月12日まで放送されたのが「新選組!」です。主演を務めたのは、大河ドラマ初出演の香取慎吾さん。原作と脚本は三谷幸喜さんが担当し、これまでにないテンポ感の良い大河ドラマとなりました。涙あり笑いありのストーリーです。

●宮﨑あおい(篤姫)

 大河ドラマ第47作目として、2008年1月6日から同年12月14日にかけて放送されたのが「篤姫」です。主人公の篤姫を演じた宮﨑あおいさんは、大河ドラマでは当時史上最年少となる若さで主演を務めました。これまで大河ドラマでは視聴率が取れないとされてきた「幕末もの」でしたが、宮崎さんや第2の主人公とも言える小松帯刀を演じる瑛太さんらの活躍で、全50回の平均視聴率は24.5%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と大好評でした。

 2000年代のNHK大河ドラマで主演を務めた3人を紹介しました。あなたが一番好きな2000年代に放送された大河ドラマの主演は誰ですか?

8/22(日) 18:05配信 ねとらぼ

https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8d3219a4430ea72d4e59656b27464af57b242b

 とはいえ、放送を休止されてしまうと、こちらとしては書くことが無くなってしまうということになる。そこで、渋沢栄一の難しい話はやめておいて、今回は大河ドラマということで、ドラマに関する話をしてみよう。

 ネット上でアンケートを取り、それを記事にする「ねとらぼ」のアンケート結果でありNHKがオフィシャルに行ったものではないという前提で2000年代の大河ドラマの主人公で好きな主人公は何かということが話題にあがっていたので、その内容を見てみたい。

 その中で1位から3位が、上記の記事のようになって見えてきたということになる。

 まずは私が意外と思ったのは、幕末が上位三つのうち二つは言っていることである。もともと、大河ドラマと言えば、戦国時代の方が視聴率がよく、伊達政宗(渡辺謙主演)などが歴代視聴率のトップになっている。幕末は戦国時代が重ならないようにするためというような感じで交互になることが多いのではないかというように考えていたのであるが、しかし、2000年代に限っては幕末の方が優位になっている。

 もちろん主演の香取慎吾さんや宮崎あおいさんが良かったとか、あるは、三谷幸喜さんの脚本がよかったというような話はあるが、しかし、ある意味で「視聴者が成熟して、戦そのものよりも人間の内面を扱う物語がよく見えるようになってきているのではないかというような気がしてならない。同時に、あまりこのようなことは言いたくないがNHKの制作予算などの問題もあり、そのことから経費が莫大にかかる合戦のシーンはあまりとることができなというようなこともあるのではないか。

 実際に、時代劇の合戦シーンというのは非常にお金がかかるものである。そもそもとして、マジは衣装、そしてかつら、この二つにかなりの経費がかかるのであり、その二つに関しては、様々なサイズを取り揃え、エキストラ一人一人すべてにかつらと衣装が必要なのである。そのうえ、それらの衣装を自分で斬ることができるならばよいが、そうもならない。つまり、エキストラ一人一人にまですべて着付けやかつら担当を付けなければならないのである。そのうえで合戦となればそこに甲冑を付けさせなければならないのであるから、それらの経費だけでも現代劇とは全く異なるないようになる。そして火縄銃の火薬や場合によっては大砲も存在することになる。そして、電信柱などがない広大な土地に、最近では様々な視聴者が見ているので、植物なども季節の植物をそろえなければならない。

 それに比べれば幕末の方がまだ西郷隆盛のように散切り頭も存在するということになる。そのうえ、合戦シーンも少ないということになる。また、幕末の方がそれなりに思想や内面を書かなければならないことが少なくなく、その内容をいかに考えてゆくのかということが重要になってくるということになる

 さてこのように見てくると2000年以降は、「人間の内面の物語」を好む傾向が現れ、合戦などの経費が掛かるものはNHKもあまりやりたがっていない。実際に、真田丸食らう井から話題になっている「なれ死」という現象も、まさにそのような内容になってきているのではないか。

 さてこのような感じで見ていると、様々な意味で大河ドラマが見えてくる。今回の渋沢栄一に関しては、現在のところ、回想シーンの戦争しかない。それも渋沢平九郎が死んだ場面である飯能戦争しか出していない。今後函館戦争がありまたそのほかの日清戦争などの描写があるかもしれないが、どうなることであろうか。

 このように「人の死生観」を描くということであったが、それが「思想的な内容」や「内心的な内容」をうまく書くような状況になってきていることが、このようなことで伺えるのではないか。