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開き方のバリエーションが豊富に 室内ドア

2021.09.09 03:00

開き戸・引き戸・折れ戸の3タイプが主流

「室内ドア」は、大きく分けて「開き戸」「引き戸」「折れ戸」の3種類の開閉タイプがあり、そこからさらに細かく分かれ、おおよそ6タイプに分類されます。

開き戸には、ドアが1枚の「片開きタイプ」ドアが2枚の「両開きタイプ」の2種類があります。片開きタイプは、室内ドアの中で最も一般的なタイプで、使いやすくバリエーションも豊富です。デメリットは、開閉スペースが必要な点です。引いて開く場合、高齢者や車イス利用者には負担となります。両開きタイプは、開口部が大きく開放感があり、大きな家具の搬入などが可能です。ドア2枚分の開口スペースが必要になります。

引き戸には「片引きタイプ」「引き分けタイプ」「引き違いタイプ」があり、ともに開閉スペースを必要としません。開放した状態でも邪魔にならないのも特徴です。しかし、片引きタイプと引き分けタイプは左右どちらかの壁にドアを収納する空間が必要です。引き違いタイプは引き戸2枚分のスペースが必要となり、扉を収納するスペースがないため開口できるのは扉1枚分のスペースになります。

折れ戸は、扉が折れて開くため、開き戸よりも前面のスペース確保をする必要がなく、引き戸のように扉を収納するスペースも必要ありません。しかし、扉を開いた時、折れた扉が開口部に残り、完全に全開にすることはできません。また、押しても引いてもどちらでも開く利便性が高いタイプもあります。



1分間で理解する室内ドア

チェック1 室内ドアの種類と特徴


チェック2 ドア素材にはどんなものがある?

室内ドアの素材としては、「無垢材」「突き板」「樹脂シート」などがあります。一番コストが安いのが、MDF(中質繊維板)などに木目などを印刷した樹脂シート仕上げ。次いで、スライスした天然木を張った突き板。そして一番コストが高いのが天然木の無垢材となります。やはり、無垢材は重厚感もあり、長い間使えば使うほど味がでます。


トレンド

引き戸の場合、建具枠の手前でゆっくりと閉まる「ソフトクローズ機能」がついたドアは、指を挟んでケガをする危険がなく安心です。その他、床にレールをつけない上吊式タイプや、ペットの出入り口がついたペットドアも人気です。

2003年に建築基準法改正で24時間換気が義務付けられたことから、各居室をつなぐ建具にも通気性が求められるようになりました。そのため引き戸に比べて気密性が高い開き戸は、通気口を確保のために下端を1センチ程度カット(アンダーカット)、またはガラリがつけられています。



リフォマガ2021年4月号掲載