【100切り講座 第33回】アイアンをダウンブローで打つ理由(メリット)
なぜアイアンはダウンブローで打つのでしょうか?
ダウンブローの打ち方について考えた方や、レッスンを見聞きした方は多いかもしれませんが、そもそもなぜアイアンはダウンブローで打つのかを理解していますか??
「スピンをかけて、ボールを止める為!」
それも理由の一つですが、もっと根本的な・単純な理由があります。
上の画像をご覧ください。
①②③、どのクラブ軌道で打つと良さそうでしょうか??
※因みに①がダウンブロー、②がレベルブロー、③がアッパーブローです。
単純に考えて①ですよね、、、
②は芝の抵抗を多く受けてしまいます。
③は芝どころか地面の抵抗を多く受けてしまいます。
①が最も、芝などのじゃまが少なく、クリーンにボールを捉えることができます。
これがごくごく単純明快な理由です。
つまりは、簡単だから。
簡単じゃない!難しい!と反論する方もいるかもしれません。
では、②や③の軌道の方が簡単でしょうか??
※あくまで比較して簡単という意味です。
もう少し丁寧に説明します。
「様々なライの状況から、クラブヘッドをボールに対し、少し上から入れる(①の軌道)方が、物理的にボールをクリーンに捉えやすいから。」です。
地面にある球を打つのに、アッパーブローで打つなんて難しくないですか?特に芝が薄い状態や、反対に芝が伸びている状態(ラフ)のように、ライ(打つ場所の状態)が悪ければ尚のことです。
アッパーブロー(③)と比較して、上から打ち込む動作である、ダウンブロー(①)の方がライの状態に左右されず、「物理的に簡単」だと言えます。
例えば、壁にとまっている蚊を叩く時を考えてください。(説明上、壁を下側に描いています。)
②の様に、壁すれすれに叩こうとしますか?少しずれただけで手が壁に当たりそうですね。
③は既に壁にぶつかっています、、、
④の様に、ほぼ垂直に叩きますよね。これは究極のダウンブローです。ボールを打つ動作では、「クリーンにボールを捉えたい」だけでなく、当然「前に飛ばすこと」が必要になるので、④ではなく①となります。
ではなぜ多くの方はこのダウンブローが難しく、ついついすくい打ちをしてしまうのでしょうか??
理由は、
すくい打ちの方が「感覚的に簡単」だからです。
これまでにもお伝えしている、
初心者さんにとって「ボールを飛ばすイメージ=すくい打ち」なのです。
下記ブログも参考に
【100切り講座 第28回】ゴルフはこれまでの感覚が通用しないスポーツ
・物理的に簡単なダウンブロー
・感覚的に簡単なすくい打ち
優先すべきはどちらでしょうか?
物理は不変です。感覚(④の動き)を優先させているとなかなか綺麗に打てませんよ。
まずは、「ダウンブローは物理的に簡単なんだ!」と認識してください。
・綺麗なフェアウェイの場合は?
・他のクラブについては?
次回説明いたします。ここまでの話を踏まえて一度考えて見ましょう。