フロントサービスのお仕事。
2017.03.02 03:18
みなさん、こんにちは。
今西マシーンテクノ代表の今西です。
よく業界歴は?と聞かれます。
昔は、勤めてからの年数でお話していたのですが、例えば今年なら「18年です!」とか。
けどホントは37年です。なぜなら3才くらいから、ず~とお店をウロチョロしていたから。古いバイクの想いで、バイクの匂い、バイクの音、乗った時の振動、お客さんの深層心理、いやという程、体に染みついているんです。今はもうしませんが、ガソリン舐めたり(←しちゃダメだよ!)、2サイクルマフラーの後ろでずっとオイルの焼ける匂いを嗅いでいたり・・・(体に悪いですよ!)感覚と記憶は、37年の長い年月で熟成されたバイク屋です(笑)
あっ!今西マシーンテクノ自体はもっと古い創業なので、1948年から創業してます。
さて、今日はフロントサービスについて書いてみました!
フロントサービスの仕事ってあまり伝わらないですよね!
サービス(整備士)というのは整備する人!と分かりやすいのですが、フロントサービスは??
簡単に言うとホテルのコンシェルジュみたいなお仕事です。
整備入庫の計画から整備入庫の受付、故障内容のお客さんとのうちわせ、整備の段取りと部品注文、サービスへの整備指示を出して、故障個所が増えたときはお客さんと更に打合せ・・・修理が完了したら、請求書の発行、完了引渡しと今後の修理課題や修理箇所の説明、引渡し後の修理メモ、修理指示書の管理と保管・・・。
↑ 時系列だとこんな感じ ↑
結構やること満載のお仕事です。
一つの事案に集中して作業というより数台を管理して指示・・・整備の司令塔みたいな感じです。
1台1台、作業をして修理が完了して返却をしていれば楽なんですが、これが同時進行で毎週10~15台の修理管理をしていきます。
修理を指示しながら、サービスに次の仕事の段取り、新しい整備入庫の打合せ・・・。
けど、この修理台数はあくまでも重整備(重整備と軽整備の違いは、うちの視点では長期の日数や普段変えない部品を変えていくのが重整備、オイル交換やタイヤ交換などクイック整備と言われる、お客さんが店頭で待っていて1~2時間でできる整備などを軽整備と呼んでます)
だけなので、これに軽整備(クイック整備)が入ると・・・
なんと現在の年間整備台数が約2000台・・・・。
おかしいな・・・これだけ整備しているのに儲からない(笑)
フロントサービスには、カッコよく言うと、部品精通してないといけないし、部品の入荷のタイングが読める、お客さんのバイクの特徴やお客さんの運転の癖を理解して整備指示を出し、今までの整備経験と膨大な整備情報から故障の診断をあらかた理解、同時進行で進む整備の段取り・・・。
これを真剣にしていくと、パソコンの前でずっと座ってバイクに全く触らなく、1日が終わっていくことも・・・。
けどね、このサービスフロントの仕事面白いですよね!なぜかというと故障診断が的確にできたり、整備完了してお客さんに引渡するときに、やっぱり自分のバイクが治ったり、綺麗になるとうれしそうなんですよね!
フロントサービスを兼任して18年、長い月日が過ぎましたが、まだまだ知識も経験ももっと吸収して、バイクができる限り早くお客さんの手元に戻れるようにガンバロウ・・・。