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年齢による「部門分け」はするべきか否か

2021.09.03 06:45


どうも、Jun Shimamuraです。

僕がこま日本一になったのはまだ小学6年生の頃、「こどもの部」における日本一でした。つまり小学生以下で見たときの日本一です。当時の僕は「日本一になれて良かったなー」くらいの気持ちでしたが、なんとなくスッキリしない気持ちを抱いていたことを覚えています。10年弱たった今、なんとかあの気持ちを言語化して、年齢による部門分けのメリットとデメリットを書けそうだという記事。

まず何がスッキリしなかったのか。これは「本当の」日本一では無いと感じたからです。実際に当時は高校生の選手がフリーの部(年齢制限なし)で優勝していました。これではこどもの部の優勝者は本当の日本一ではないのです。しかし実情として「日本一」の称号は与えられている。当時の僕にもテレビ取材や新聞取材が来て、「日本一」として報道をしました。スッキリしないものはありつつも、日本一と呼ばれることに少しの喜びを覚え、自らを日本一だと称していたことも事実です。

デメリット

前述の通り、「本当の」日本一では無いのでは無いかという葛藤です。

これは主催者側の視点になりますが、この裏には「子供は大人よりも技術が低い」といった観点があるようにも見えます。実際のところ、コマだけでなくけん玉やヨーヨーなどの競技はほぼ全て小中高生がチャンピオンを占めます。中にはヨーヨーの4A部門に岩倉選手という社会人かつ世界チャンピオンで第一線を走り続けている人もいますが。尊敬です。


メリット

これが1番大きいかと思います。実際小学6年生の僕もこの恩恵を受けていました。厳密な競技として見ると望ましく無いことかもしれませんが、タイトルを得る人が増えることは、それぞれの年代のモチベーションになります。「同じ年齢の子で日本チャンピオンがいる」という事実は練習意欲を掻き立てるに十分な要素です。業界の発展にもつながっていく可能性は高いです。タイトル一つ一つの価値は軽くなってしまうかもしれませんが。


主観

まだまだ未熟ですが大会を主催する側になった今、年齢による部門分けは僕は考えていません。これは、部門分けをしない方が小学生などの選手に対してのリスペクトになると感じているからです。「小学生だから」「まだ幼いから」という言葉は、本気の選手に対して失礼に当たると思うのです。同じ土俵で、同じ条件で競ってこその日本一だと思っています。さらに言えば、近年ではもう若い人の方が上手いしトリックの種類も豊富だしもう大人の勝ち目がなくなってきている。

似た話では、選手の呼び方も、選手が幼くなると「〜くん」「〜ちゃん」で呼ぶのに大人の選手は「〜さん」「〜選手」になる傾向があると思ってます。これも全部統一して「〜選手」にしたいなと思ってます。フリースタイルの世界だとステージネーム呼び捨てが多い印象ですね。

選手へのリスペクト、という観点は大事にしていきたいです。