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札幌の一級ピアノ調律事務所ebony and ivory

G5オーバーホール①

2021.09.18 07:53

タッチウエイトマネジメントによるハンマー交換を進めています。

使用するハンマーヘッドはアメリカのロンセンハンマーです。


オリジナルのハンマーストライクウエイトを全て測定し、新品ロンセンハンマーのヘッド重量を計り計測していきます。


↑オリジナルのハンマーストライクウエイト

↑新品のハンマーヘッド計測

↑計測結果

指標9のラインに対してオリジナルハンマーストライクウエイトはベースで重め傾向、中音から次高音にかけて低めでデコボコしています。グラフにすると分かりやすくなりました。

次は新品ハンマーヘッドとシャンクを取り付け想定したラインを計算と、各部のチェックをしていく予定です。


つづく。



日をあらためて、全鍵盤のフロントウエイトを測定しました。

タッチウエイトマネジメントの巻末にあるシーリング値から参照すると、ベースが全体的に重め、中音は軽め凸凹しつつ、高音部に入るとシーリング値をオーバーしていることが見てとれます。

今回はシーリング値で揃えることにしています。

↑フロントウエイトの測定値




フロントウエイトを一つずつ測定して記録していきます。黒鍵は白鍵に比べ3g前後重い状態が確認できました。

その辺りも慣らしていきます。

↑フロントウエイトの各鍵盤測定




フロントウエイトを予定値になるまで調整していきます。

↑ボール盤での鉛の削りとり

つづく。