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美容業界の危機感

2017.03.02 14:23

確実に押し寄せる少子高齢化の波と小売業の変革


ここ最近のコンビニの変化はもうすでに気づいている方が大半だろう


以前はコンビニの店員さんと言えば茶髪のおにいさん、おねえさんが主流だった気がするが、いつの日かパートの4,50代の方々が増えたのは気のせいだろうか?


販売している商品も食卓に並ぶお惣菜的なものが増えたのは気のせいだろうか?


これらは全て偶然ではなく綿密なマーケティングに基づいた方向転換だ


このことはコンビニが明らかにターゲットを変えたことを意味する


若者が行くコンビニが今ではスーパーマーケット的な役割をし、移動手段がない高齢者を取り込もうとする作戦だ


イートインコーナーができたのも高齢者の憩いの場として、という狙いも兼ね揃えている


美容業界ではこの時代の変化を受けてどういった変革がもたらされているか…


比較的情報が多く入ってくる環境にいるが美容業界としてこの少子高齢化の波に対しての成功事例を聞くことはほぼない


年配のお客様の大半は相変わらず昔のからある、いわゆる先生がやっている個人美容室に通っている


行き慣れたお店から新しいお店に変えるのは勇気がいる…


毎回行っているお店から浮気するのは申し訳ない…


若い人たちが行く美容室には行きにくい…


年配のお客様は決まった美容室を変えにくい現状がある


ただそういったお客様も今のヘアスタイルに満足しているかというと、どこか変えたい願望があることをよく耳にする


日本の人口の平均年齢は46歳


現在の人口のボリュームゾーンは50代、60代だか美容室のヴィジュアルはほぼ20代


美容師が夢中になって行う作品撮りのほとんどが20代


40代、50代、60代のモデルさんを使った撮影や作品をあまり見ることはない


確実に減少している10代、20代を取り合ううちに美容室は益々衰退してしまう


確かに僕自身、20代の頃は若いお客様がたくさんいらっしゃるお店で働き、最新のスタイルを作る美容師を目指していた


15年が経ち、今は週末のみのサロンワークだがミセスのお客様を多く担当させて頂いている


今ではミセスのお客様をカットすることがとても楽しい


かと言ってミセスのモデルで撮影をするかと言えばそんなことはない


やりたい仕事と求められているニーズ、需要と供給がアンバランス


年々、年を重ねても若々しく、オシャレな方々が増えている


母娘で洋服をシェアしているという話もよく聞く


新しい美容室で最新のヘアスタイルを体感したいミセスのお客様は多い


しかしその美容室側が受け入れ体制が整っていない


コンビニはスタッフをパートに変えた


アルバイトの学生さんを否定するつもりはないがパートさんになってから飛躍的にコンビニの接客レベルはアップした


取り扱う商品もイートインコーナーも高齢者を受け入れる体制が整っている


技術職なのでコンビニのようにすぐにスタッフを入れ変えるのはなかなか難しい


しかしながらできることが他にたくさんあるはずだ


これからはミセスモデルを使った撮影やヴィジュアルを打ち出す美容室が増えてくるはずだ


それも従来のミセススタイルではなく、最新のトレンドを上手く取り入れた新しいミセススタイル


頑張りすぎず洗練されたミセスに合ったデザインを確立すること


ヴィジュアル化しても映えるようなミセススタイルを生み出して行きたい


10代、20代の若年層のお客様のデザインを楽しむように


美容師自身がミセスのお客様のデザインを楽しむ美容業界にしていきたい


そんなことを思い描く今日この頃