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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

古代ローマの文書館=タブラリウム(Tabularium)とウェイオウェ神殿(Tempio di Veiove)

2017.03.02 23:58

現在の市庁舎、セナトリオ宮殿の正面デザインはミケランジェロだが、後ろから見ると、中世の塔がついている建物になっているのがわかる。その土台になっているのが、タブラリウムと言われる、古代ローマの公文書館だった部分。さらにその下には、ローマで一番古いモザイクのある建物の一部が残っている。



ギャラリー(カピトリーニ美術館)

ウェイオウェ神殿跡(tempio di Veiove)と、タブラリウム(Tabularium)がカピトリーニ美術館に入ると見ることができる。


★ ウェイオウェ神の像

Età flavia o tardo-repubblicana 大理石

カンピドリオのウェイオウェ神殿(Tempio di Veiove)から1940年に出土。

ウェー・ヨウィス神は矢(あるいは稲妻)の束を手に抱え、ヤギを伴った若い男の姿で描かれる。恐らくエトルーリアのウェイウェ(Veive)神が元になっている。


★ 生け贄を表すレリーフと大きなアーキトレーブ 

フラウィウス朝の時期、紀元一世紀、大理石。フォロ・ロマーノのTempio di Vespasiano e Titoから出土。

基盤の部屋 Vano di fondazione

カピトリーニ美術館から現在のセナトリオ宮殿のある建物の基礎となった部分の遺跡を見ることができる。タブラリウムが作られる以前の更に下の基盤部分の建物となる。恐らくジュピターの神殿も損なった紀元前83年の火事で消失したと思われる。


★ タブラリウム以前の建物の部屋の床 

紀元前2世紀後期の建築物。白い石灰岩の破片をベースにし、カラフルな大理石が散りばめられている装飾。ローマで見つかった最も古いモザイク装飾。

ギャラリー Galleria (カピトリーニ美術館)

フォロ・ロマーノの、tempio della Concordiaから来た大理石の遺跡が展示されている。

中世の時代には城壁建設のため閉ざされたが、一部をコロッセオ、パラティーノとフォロロマーノ方面を見下ろすことができるので開けられている。

タブラリウムからのフォロ・ロマーノの景色



碑石のギャラリー GALLERIA LAPIDARIA(カピトリーニ美術館)



参考