BSアンテナは電化製品です
アンテナが悪いらしくBSが映らなくなったとの依頼でお伺い。
BSアンテナが故障するなんて考えもしなかったとのことで、テレビ故障と考えメーカーに修理依頼されたが、まさかの信号が来ていないので、アンテナの故障などが考えられるとのこと。
そこで当店に依頼が来たので真っ先にアンテナを確認すると確かに無反応でした。
アンテナ交換し無事にBS視聴出来ましたが、お客様からアンテナって壊れるの?との問い。
地上波用のアンテナの従来からある形の八木式はネジ類のサビやプラスチックの風化等で見た目にも傷んで交換を考えて頂けるのですが、最近の平面型は販売してからまだ日が浅いのもあって今のところ交換までには至っておりませんが、従来より耐久性はありそうな気がします。
今回問題の衛星波用アンテナですが、多くの場合こちらは見た目の劣化より内部劣化の方が早いと思われますので、よりアンテナが故障し放送受信が出来なくなると思われ難いのでしょう。
衛星波は字の如く人工衛星からから電波がやってきます。
電波はアンテナに届く頃にはもの凄く弱ってしまっているのと、受信後の信号を地上波と同レベルにすれば配線等が簡単・確実になるため、弱い信号を増幅しております。
その為テレビ等から電源をもらい増幅処理を行っているのですが、そこで使用されている部品はさまざまな電化製品と同様のものを利用しているわけです。
電化製品もいつかは故障しますが、多くの場合、その部品の一部が経年劣化で性能が保てず、結果、製品自体が正常に動作出来ず、それが故障と診断されます。
電化製品の寿命はを大雑把に10年と言われるのも部品の個体差があるにせよ、早く劣化してしまう部品が10年もたないどころか5年もたない場合もあります。
業務用機器の減価償却やリース契約を考えると5年前後が多いのもこのためです。
電化製品が10年以内に故障するとハズレと言われますが、むしろ10年以上故障していない製品が当たりと考えて頂いた方が良いでしょう。
話が逸れましたが以上の事から、衛星波アンテナは地上波用アンテナより寿命が短いとお考え下さい。
(旧ブログサイトから転記)